園芸研究センターでは、平成28年度に「いちご「越後姫」の促成栽培におけるクラウン加温の効果」および令和3年度に「クラウン加温を行ういちご「越後姫」栽培に適した肥培管理と温度管理」を研究成果情報として発表しました。この技術は、いちごの株元にあるクラウンと呼ばれる器官を局所的に加温することで、冬季の生育促進を図ることができます。
今回、令和4年度新潟県施設園芸立毛品評会にて最高賞である農林水産大臣賞を受賞された、十日町市の株式会社千手様の圃場にて、十日町農業普及指導センターと経営普及課農業革新支援担当と連携し、本技術の現地指導を行いました。訪問した10月20日は、定植から約1か月が経過し、越後姫は大変順調に生育していました。この時期はクラウン加温を開始する時期に当たり、設定温度や今後の管理等についての確認や意見交換を行いました。
クラウン加温技術についての現地指導
順調に生育している越後姫
順調に進めば、おいしい越後姫が年内に収穫開始となり、2番目の花房も1月頃に開花となる予定です。株式会社千手様では2月~5月にいちご狩りができますので、おいしい十日町の越後姫を食べに行ってみてはいかがでしょうか。