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上越市・妙高市・糸魚川市の事業者等を対象として、インバウンド市場に詳しい関係者から最新の市場動向を学ぶと共に、各地の体験プログラムの実施事例を参考に、外国人に人気のコンテンツの造成方法を習得するためのワークショップを開催しました。
体験プログラム造成ワークショップ チラシ [その他のファイル/7.81MB]
日時: 12月4日(月曜日)午後3時~午後5時30分
会場: 高田城址公園オーレンプラザ 研修室・会議室
参加者: 23名(申込者25名)
委託: (株)北信越地域資源研究所
共催: 上越市
後援: 妙高市、糸魚川市
(1)情報提供
「インバウンド市場の変化とAirbnbの取り組み」
Airbnb Japan株式会社 執行役員
ホームシェアリング事業統括本部 本部長 森 厚雄 様(オンライン)
「訪日外国人数は大きく回復し、2023年10月にはコロナ前の同月を超える数値となった。」
「コロナ前と比べると訪日国は多様化した。国別の1位が韓国で2位が台湾、次いで中国。中国からの団体旅行が解禁されたものの、思ったより回復していない。」
「円安の影響もあり、7-9月期における訪日外国人1人当たりの消費額はコロナ前の2019年に比べ3割増加している。」
「消費の傾向として、買い物等の「モノ消費」から、体験等の「コト消費」に推移してきている。特に欧米からの旅行者はその傾向が強い。」
「行先を決めてからやることを決めるのではなく、まずやりたいことを決めてからそれをできる場所を決めるような旅のスタイルに変化してきている。」
「データから見る新潟県のインバウンドの現状」
新潟県国際観光推進課 主任 渡辺 咲紀
「新潟県内における外国人宿泊者数は、2023年9月にコロナ前の数値を超えた。」
「台湾、中国、香港といった東アジア諸国の比率が高いが、コロナ前と比較するとアメリカからの比率が高くなってきている。」
「来訪の季節は国ごとにピーク時期は異なるものの、基本的には冬が多い。」
「入出国港の上位2位は成田及び羽田からで合わせて6~7割程。次いで新潟空港直行便。」
「新潟に滞在する前後には東京都、長野県、千葉県、山梨県等へ周遊する傾向にある。」
「英語圏、繁体字圏共に自然コンテンツ(清津峡、温泉、紅葉等)への関心が高い。繫体字圏は燕三条のモノづくりへの関心もみられる。」
(2)体験プログラム造成ワークショップ(50分)
「売れている体験プログラムから学ぶこと」
(株)北信越地域資源研究所 取締役 野添 幸太 様
「地域が持つ観光資源を「見せる」だけでなく、「体験できる」形で提供することにより、地域の魅力が向上する。」
「体験プログラムを作成する際には、その地域にしかない固有の資源を活用することで他地域と差別化する。また、地元住民しか知らないような資源を活用することで魅力向上や滞在時間の増加につながる。」
「キーワードは非日常・自主性」
「インバウンドにおいて、体験プログラムは日本入国後に予約することが半数以上。旅ナカで検討している人が多い。」
「OTA(Online Travel Agent)は国ごとに主流のサイトが異なる。OTAに登録することで認知度アップ、多言語対応、在庫管理等の自動化が可能だが、手数料が20%程かかってしまう。」
「東京、大阪は外国人にとってあまりに多くのお店があり、選ぶのが難しいことから、おすすめの飲食店に連れて行くようなガイドツアーが人気。また、○○作り体験等のプログラムも人気がある。これらは東京でなくてもできる。新潟でもチャンスあり。」
「グループに分かれてワークショップ」
上越地域のキーワード(コンテンツ)を書き出すブレインストーミングを行った後、グループ毎にそれらを組み合わせて当地域ならではの新しい体験プログラムを考案しました。
(3)交流会(自由参加)
参加者間でフリートーク
・様々な業種の方と交流できて有意義な機会となりました。
・ワークショップで様々な意見が出た中で、こうやってアイデアを練ればよいのかと学ぶことができました。
・訪日外国人の現況や県の動向など大変勉強になりました。