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令和3年2月24日(水曜日)に、上越地区林業振興会、糸魚川林業改良協会、上越フォレスター倶楽部の共催で「森林技術者基礎研修会」が開催されました。
立木の伐採は危険を伴う作業です。この研修は、普段森林整備や林業土木工事でチェーンソーを使用している作業者に、チェーンソーの取り扱いや伐採の基本に立ち返る機会を提供し、技術の向上及び労働災害の防止を図ることを目的としています。
当日は、(1)チェーンソーの整備・目立て、(2)伐採の基礎、の2種類の研修を行いました。チェーンソーの整備や目立て(刃を研ぐこと)について、長野工機の江崎氏・関口氏、伐採の基礎についてぬながわ森林組合の倉本参事とくびき野森林組合の梨本技師に指導をいただきました。
参加者のチェーンソーを一列に並べ、目立ての悪い機械を講師が前に出します。緊張の瞬間。
講師から刃の状態や目立ての方法についてじっくり指導を受けています。
目立ての終わったチェーンソーで、いざ試し切り!
伐倒練習機を使用して、普段の伐採作業の動作を確認します。
伐倒練習機は、山の斜面を想定し、傾斜を変えることができます。
木を水平に切れているか、スマートフォンの水準器で確認します。
チェーンソーを水平に構えることができるように、刃に棒を乗せて歩く練習をしています。
3時間じっくり現地指導を受け、参加者からは、自己流で行っていた整備について正しい方法を習得できた、日頃の作業を見直す良い機会になった、他の参加者と意見を出し合い交流が出来た等の声が聞かれました。
なお今回の伐採基礎研修では、県農林公社が保有する「伐倒練習機(Felling Trainer MTW-01)」を使用しました。これは足場や立木の角度をさまざまに変えることが出来、傾斜のある山での伐採を想定した伐採訓練ができる機械です。
プロゴルファーがパターでアプローチの練習をするように、ピッチャーが投球練習をするように、伐採も基礎訓練を繰り返し行うことで、確実な技術の習得と労働災害の防止に繋がると考えています。
参加者からは、チェーンソーを水平に構えていたつもりが斜面の傾斜で錯覚を起こして曲がっていたことが分かった、日頃伐採について指導を受ける機会がないため貴重な機会が得られた等の声が聞かれました。
上越地区林業振興会では、今後も労働災害の防止や地域の森林・林業の振興に繋がる研修等を開催する予定です。
上越地域振興局農林振興部林業振興課
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