ページ番号を入力
本文
新潟・新発田地域では、昭和30年代には、年間最大沈下量が54cmにも及ぶ著しい地盤沈下が起こりましたが、水溶性天然ガスの採取規制の実施などによって、昭和50年代以降は一部の地域を除いて全体的に沈静化してきています。
令和5年度の調査結果では、調査面積606.0平方キロメートルのうち569.0平方キロメートルが沈下しました。
年間最大沈下量は1.4cm(新潟市西蒲区善光寺村受)であり、4年度の2.2cm(新発田市城北町一丁目)を下回りました。
最近5年間の累計沈下量の最大値は、新潟市北区松浜町の6.0cm(4年度:新潟市北区松浜町6.9cm)でした。
平成6年度から8年度まで県が実施した「新潟地域地盤沈下機構解明調査」によると、新潟地域は、信濃川や阿賀野川などの大河川や内陸部の広大な農地を有し、しかも広範囲のゼロメートル地帯を有する地域であることから、地盤沈下対策を継続していく必要があります。
今後とも関係機関が連携しながら、地盤沈下の監視及び「地下水総合規制対策」による地下水揚水規制を引き続き実施していくこととしています。
※内容に誤りがあったため、次のとおり訂正いたします。なお、上記のファイルは訂正済です(令和3年3月12日)。
【正誤表】新潟平野の地盤沈下(令和2年3月) [PDFファイル/84KB]
上記報告書及び上記以前の報告書は、新潟県庁1F行政情報センターで閲覧できます。
調査期間 | 沈下面積 | 最大沈下 | ||
---|---|---|---|---|
総沈下面積(km2) | 2cm以上の 沈下面積(km2) |
最大沈下量(cm) |
最大沈下地点 | |
H30.9~R1.9 | 342 | 0 | 1.2 | 新潟市北区松浜町 |
R1.9~R2.9 | 115 | 0 | 1.1 | 新潟市北区松浜町 |
R2.9~R3.9 | 606 | 7 | 2.8 | 新発田市城北町一丁目 |
R3.9~R4.9 | 544 | 0 | 2.2 | 新発田市城北町一丁目 |
R4.9~R5.9 | 569 | 0 | 1.4 | 新潟市西蒲区善光寺村受 |
新潟地域の主な水準点における地盤沈下の推移 [PDFファイル/100KB]
新潟地域の海岸線の背後には、いわゆるゼロメートル地帯が広がっています。その大部分が新潟市で、新発田市と阿賀野市のごく一部(福島潟周辺)が含まれます。県では、最新の地盤標高をもとに18年度にゼロメートル地帯分布図を作成しました。その結果によると、ゼロメートル地帯の面積は182.58平方キロメートルであり、そのうち新潟市が180.8平方キロメートル、新発田市が1.28平方キロメートル、阿賀野市が0.58平方キロメートルでした。
昭和30年代には、著しい地盤沈下の進行によりゼロメートル地帯が拡大し、新潟市の沿岸部で高潮による浸水被害が発生しました。地下水の過剰揚水等に起因する地盤沈下は、近年、沈静化しているものの、一度沈下した地盤は回復せず、高潮や豪雨などの災害に対する潜在的な危険性は依然として高い状態にあります。
このため、国、県、市などが協力して、護岸・堤防の改修や排水機場の整備など、浸水被害を防止するための対策を進めています。
ゼロメートル地帯とは、朔望平均満潮位以下の地域をいい、新潟平野では新潟西港の朔望平均満潮位である標高0.564m(7年~16年までの平均値)以下の地域がゼロメートル地帯となります。
新潟地域のゼロメートル地帯分布図[PDFファイル/1.46MB]
地域 | 面積(km2) |
---|---|
関東平野 | 135 |
九十九里平野 | 8 |
岡崎平野 | 23 |
濃尾平野 | 323 |
大阪平野 | 95 |
広島平野 | 9 |
高知平野 | 10 |
【出典】環境省「令和4年度全国の地盤沈下地域の概況」(アンケート結果一覧)を基に作成。
注:18年度調査とは集計方法が異なるため、単純に面積を比較出来ない。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)