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更新日：2021年5月14日更新

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かな入力という専門技術

高いスキルと経験値を持つ
熟練者が多い土地

新潟事業所の設立時、競合となる企業があることが後押しとなったと話してくれた川原さん。その理由に関して詳しくお伺いしてみました。

「競合他社はいない方がよいという考え方もあると思うのですが、弊社の場合は逆でした。その要因は、入力の方法にあります。弊社では別名・連想入力と呼ばれる、かな入力でデータの処理を行っています。昭和の中期にはCAとならぶ花形職業だったキーパンチャーという仕事はいかに早く正確にキーを打てるかが重要になります。そこで昔からこの業界で使っているのが、皆さんが通常行っているローマ字入力ではなく、かな入力を活用した連想入力です。連想入力はキーを2つ入力すると漢字が出てくる入力法。例えば【林】と出したい時は木が2つと考え、【き】のキーを2回押すわけです。これが連想入力と呼ばれる所以なのですが、この組み合わせを覚えないと入力ができない。何万パターンもあるキーの組み合わせを一から覚えていただくのには、通常なら数カ月の時間を要してしまいます。ですが、同業社がいるということは、少なからず新潟には経験者がいると考えたのです。その上で経験者に弊社で働いていただくメリットを提示し他社と差別化を図り、弊社を選んでいただける体制づくりをしたのです」（川原さん）

データ入力という業界では多くの企業が出来高を採用していることが多いのですが、シティコンピュータでは、従来型の雇用契約を結びながらもその中で甲乙をつけていく独自の制度を取り入れました。加えて、仕事の幅が広がる可能性を示したそうです。データ入力のほかにこの業界では珍しい開発業務や外国人材を活用したビジネスなどさまざまな事業を多拠点で展開している同社。データ入力だけではなく、他の業務をしてみたいと手を挙げた人には、可能な限り希望に沿える体制にしたことが企業としての独自性につながったと言えます。

「ですが、実際のところ新潟で働くメンバーには自分のスキルを生かし、さらに伸ばしたいと考える方が多く、データ入力以外の業務についた者はいません。今後さらに新しいメンバーを雇用して、新しい可能性を示していきたいと思っています」（川原さん）

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