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ギリア株式会社
ギリア株式会社は、「ヒトとAIの共生環境の実現」を目指し、株式会社UEI・株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所・WiL,LLC の三社により2017年に設立されました(同年6月に株式会社UEI・株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所の二社が合弁設立、同年10月にWiL,LLCが資本参画。長岡市出身の清水亮氏が代表取締役 兼 CEOを務める)。同社は、社会や暮らしの様々な場面において、AIによる能力拡張を実現し、課題解決や効率化だけではなく、AI技術による喜び・発見・感動体験を提供することをビジョンに、最先端の深層学習技術をあらゆる人が自在に使いこなせるOSを含む統合プラットフォームの開発を行っている会社です。今回は、なぜ新潟、それも長岡という土地に支店を設けたのかという点を中心に、ギリア株式会社 長岡支店 AIUEOの鳥居由規彦支店長にお話を伺いました。
目次
- 人材の宝庫、長岡への進出(1)
- 人材の宝庫、長岡への進出(2)
- 長岡での雇用創出
- 長岡支店の今後
人材の宝庫、長岡への進出(1)
AIの土台となるデータ作成業務
その新たな基地は学校環境を基準に選択
AIソリューション事業をメインにしたベンチャー企業は多数存在していますが、ギリア株式会社の最大の特長は「お客様に寄り添い、一気通貫型でソリューションを提供すること」。ソニー株式会社に33年在籍し、3度の海外赴任の経験をもつギリア株式会社 長岡支店 AIUEOの鳥居由規彦 支店長がその意味合いを話してくれました。
「弊社では最初にアセスメント段階として業務課題を伺います。それから最適なAI活用方法をご提案しお客様と青写真を描いていきます。その上で、AIの効果を最大限に発揮する適切かつ高品質なデータを作成して、お客さまのビジネスを最大化させるAIモデルの構築を行います。その後、アプリ・システムの開発からデータの更新や精度向上などのサポート・保守まで担当します。AIの企業の多くがピースピースで業務を行い、委託することも多い中、ワンストップで全てを提供できるのが弊社の特長です。その中で長岡支店が担っている役割はデータの作成。弊社のデータ作成は現在のところ100%長岡支店で行っています。データ作成を外注するとコミュニケーションの密度が違ってきます。そうなるとクオリティを担保するのが難しくなってきてしまうケースが多々あります。部門が専門的に分かれていて、なおかつ同じ社内にあれば、少しの修正を気軽に依頼でき、かつスピーディに対応できる。書いて反映してすぐ渡すというサイクルでの開発が可能になります」(鳥居さん)
では、どうして長岡市に会社の基盤となる部署を設けたのか。それは、長岡市の学校環境にあると続けます。
「長岡市は、長岡技術科学大学に長岡工業高等専門学校、長岡造形大学と、弊社の業務に関連する学校が多くあります。これらの学校の存在が、全国のどこでもなく、長岡市進出の大きな要因になりました。もちろん、弊社の清水(代表取締役 兼 CEO)の出身地であるからというのも少しは要因ではありますが、それよりも学校環境の良さがポイントです」(鳥居さん)