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初任者研修は、教育公務員特例法第23条に規定されている法定研修です。初任者に対して、所属校が計画する年間120時間以上の「校内における研修」と、教育センターや教育事務所等が計画する年間11日以上の「校外における研修」を実施し、実践的指導力と使命感を養うとともに、幅広い知見を得させることを目的としています。
先日、県教育支援システム(Tea Room)を活用し集計された「初任者研修期末アンケート」の結果を拝見しました。下の枠内に、代表的な初任者の声を紹介します。
【校内における研修:基本研修について】 教職生活を送っていく上で、知っておくべき知識を身に付けることができました。子供が負傷した時の対応や地域・社会との連携の在り方など、今後必要となる知識を幅広く学ぶことができてよかったです。 授業づくりや生徒指導など、基礎的な部分を丁寧に教えていただき、勉強になりました。特に、養護教諭や事務職員など、校内の様々な方々から基本研修を担当していただいたことで、学校の仕組みや仕事を多面的に知ることができてよかったです。 【校内における研修:授業研修について】 どの研修も、とても有意義でした。授業参観では、それぞれの先生方によって違った授業の進め方や細かい声掛けの工夫があり、実際に見ることで大変参考になりました。授業公開では、筋道を立てて、単元全体の見通しをもって指導することを学ぶことができました。授業研究では、自分にできていることとできていないことをその都度教えていただいたので、指導の改善に生かすことができました。 様々な先生方の授業を参観させていただき、勉強になりました。また、授業公開や授業研究では、授業がうまくいかなかった時に、指導教員が一緒に解決策を考えてくださり、授業改善のサイクルをつかめるようになったことが大きな収穫です。 【校内における研修:ОJt研修、オアシスタイムについて】 ОJt研修では、実務経験でしか得られない知識や技術を学ぶことができました。 オアシスタイムは、仕事をしていく中で生まれた素朴な疑問や考えを整理するために、指導教員と話し合うことができる時間になったので、とても助かりました。 【校外における研修について】 他校の初任者と交流できる唯一と言っていいほどの機会でした。そこで得られた情報や、初任者ならではの話し合いは、心の助けにもなりました。 教育相談、保護者面談を実際に体験してみる活動がとてもありがたかったです。学級担任として、子供や保護者と面談する際の準備ができてよかったです。 【初任者研修全般について】 4月からの初任者研修があったからこそ、これまで頑張ることができたと思っています。基礎的なことから、授業研修や生徒指導、様々な研修での学びが、子供たちとの学校生活に生きています。こんな場合はどうしたらよいのかと悩む時も、研修で学んだことを思い出しながら、自分の考えをもって、周りの先生方へ相談することができました。すべての研修が大変有意義でした。初任者研修で学んだことを、子供たちへ返していけるよう、これからも頑張ります。ありがとうございました。 初めは大変なイメージが強かった初任者研修は、初任者同士で学び合ったり、たわいもない会話をしたり、これからのやる気につながったりする貴重でよい時間でした。指導教員の初任者時代のエピソードも聞けて、貴重な学びになりました。 |
上記以外にも、各研修における学びに対して、肯定的で意欲的な声が大変多く、研修に真剣に取り組み、教師として着実に成長している姿を感じ取ることができました。
これも、初任者自身による不断の努力はもちろん、拠点校指導教員や校内指導教員を中核として、学校全体が協同して進めた指導体制の賜物です。心より感謝申し上げます。
令和5年度も多くの初任者が配置される予定です。教師としての土台は、「初任校で誰と出会い、どんな指導を受け、何を志すのか」で築かれます。未来を創る子供たちを支援する伴走者として成長できるよう、全校体制できめ細かな指導をお願いいたします。
令和5年2月20日
中越教育事務所長 長谷川 晋
「所長室から」令和5年2月20日 [PDFファイル/252KB]
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