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新潟県教育委員会では「令和6年度 学校教育の重点」で、「いじめをしない、許さない、命を大切にする意識の醸成」を三つの領域で推進しています。
道徳教育では、思いやりをもち、自己や他者、社会にとってよりよい判断ができるよう、ねらいに即した多様な指導方法を取り入れるなど、「考え、議論する道徳」を推進することを掲げました。文部科学省では、「特別の教科道徳」の趣旨や理念の実現を図るため、「考え、議論する道徳」の授業づくりの参考となる映像資料等を提供する「道徳教育アーカイブ」を設置しています。
人権教育、同和教育では、新潟県人権教育基本方針のもと、差別を許さず、自他を大切にして行動できるよう、「生きる」を活用するなど、同和教育を中核にした人権教育を推進することを掲げました。教職員意識調査(令和元年度実施)で、「人権教育、同和教育を推進する上で、あなたが困っていることは何ですか。」という設問に対して、「指導に自信がなく、間違ったことを教えないかと不安だ」の割合が前回調査より11ポイント増加していました。県では、令和4年3月に「教職員研修の手引き」を改訂しました。研修等で積極的な活用をお願いします。
特別活動では、他者への理解を深め、集団や社会における人間関係をよりよく形成することができるよう、学級活動や児童会、生徒会活動での話合いを大切にするなど、児童生徒主体の活動を推進することを掲げました。 国立教育政策研究所では、「特別活動指導資料」「特別活動映像資料」を作成しています。推進・充実に向け、積極的な活用をお願いします。
5月31日現在の交通事故、傷害事故の件数と状況は以下のとおりです。( )は昨年度の数値。
交差点での自転車乗用中の交通事故が多発しています。児童生徒の一時停止や左右の確認をせずに、交差点に進入することで発生した交通事故が目立ちます。
~交通事故防止についての指導ポイント~
1 自転車の安全な乗り方
車道への飛び出しは絶対にしないこと、交差点の安全な通行の仕方、交通標識の正しい理解、ヘルメット着用の奨励。
2 安全な歩行の仕方
飛び出しは絶対にしないこと、道路横断時の安全確認の徹底、事故にあったらすぐに知らせること。
今年度、28件の発生報告(6件の管理下外を含む)がありました。昨年度に比べ激増しています。傷害事故の多くが、骨折や体調不良によるもので、部活動中や登下校中の発生が目立ちます。
~傷害事故防止についての指導のポイント~
1 危機回避能力の育成
教職員の目の届きにくい活動中では、安全な行動の仕方を身に付けさせる。
2 施設設備など学校環境の安全点検と確認
教職員が、フェンスのほつれやグラウンド地面のガラス片など、「万が一」を想定して確認する。
3 水の事故防止、熱中症予防の対策
暑さが本格化し、休日などに川や海などで遊ぶ児童生徒が増えます。大人と一緒に遊びに行くなど、安全対策について指導する。また、室外と室内の温度差や、室外での活動に十分気を付け、環境や状況に応じて給水、休息を取るなど熱中症予防に適切に対応する
社会の変化は想像以上に激しく、キャリアチェンジも珍しいことではなくなっています。自分のスキルを高め、自分の人生のステージに合わせて仕事の内容と方法を変えていく時代です。これまで以上に「学び続けること」が必要な社会となり、学習指導要領においても「学びに向かう力、人間力等」の育成は重要であるとしています。そして、その力を育成するためには、主体的に学習に取り組む態度、自己の感情や行動を統制する能力、自らの思考のプロセス等を客観的に捉える力が必要であると述べています。
各学校においても、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善と共に、児童生徒の「学びに向かう力」を大切にした授業が展開されていることと思います。以下に示したものは、今年度の管内全小中学校の研修(研究)主題をテキストマイニングした結果です。
この結果からも、教師が「どう教えるか」を考えるのではなく、学習者である児童生徒が「どう学ぶか」を考え、主体的な学びを支える授業改善が行われていることが分かります。また、「学びに向かう力」を育んでいくためには、児童生徒が学習を自己調整できるような授業を構想すること大切です。そのためには、
○児童生徒が自分の意志を反映できる場面 ○児童生徒が学習をコントロールできる場面
を設けることで、学習を自己調整するスキルを身に付けていくことができます。
児童生徒が目的や目標を明確にして計画的に学習を進めようとする姿、常に「問い」に向かい、その問いについて深く追求しようとする姿、自己評価を生かして、自分の学習方法を遂行したり調整したりしている姿などは、まさにⅤUⅭAの時代を生き抜く力そのものです。学習を自己調整できることは、児童生徒が「学び方」を学べるようになることです。児童生徒の力を信じ、伴走する教師でありたいものです。
栄養教諭は、学校において管理栄養士・栄養士の資格を有した唯一の教師であり、食に関する高い知識やスキルを併せもつ専門職です。
社会環境・生活環境の急激な変化は、児童生徒の心身の健康にも大きな影響を与え、生活習慣の乱れ、肥満・痩身傾向など、様々な健康課題が生じています。食に関することは、人間が生きていく上で基本的な営みの一つです。生涯にわたって健康な生活を送るために児童生徒に健全な食習慣を身に付けることが重要となっています。栄養教諭の皆さんには、栄養教諭としての専門性を生かし、児童生徒に必要な食育を行うことが求められています。
学校全体で食育を組織的・計画的に推進するためには、各学校において食に関する指導の全体計画を作成することが必要です。栄養教諭は校長のリーダーシップの下、全体計画の作成や実践等で中心的な役割を担うことが求められています。具体的には全体計画の原案を作成し、教職員間で検討や協議・連携・調整を行います。当該の学校や食育コーディネーターとして、家庭や地域との連携・調整の要となります。
また栄養教諭は、給食献立計画と各教科等における食に関する指導の計画の関連付けを行うことができる教師です。全体計画の作成の際には、各教科等における指導の場面・内容・時期と学校給食献立との関連付けを明確にするなどし、学校給食を活用できるようにすることが大切です。
食に関する指導については、給食の時間を活用した指導や教科などでの集団的な指導と児童生徒の健康課題などに応じた個別的な相談指導を行います。その際、学級担任や教科担任、養護教諭などと一緒に組織として取り組むとともに、状況に応じて家庭や地域とも連携を図ることにより、効果的な指導を目指します。
下越教育事務所は栄養教諭の皆さんの取組を応援します。何か困り事がありましたら、いつでもご連絡ください。解決に向けて一緒に伴走させてください。
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