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皆さん、『北越の小京都』と呼ばれている街は、どこかご存じでしょうか?
それは、新潟県のほぼ中央に位置する”加茂市”。古くからの魅力的な街並みが残されています。
”小京都”と名乗るには、「京都に似た自然と景観」、「京都との歴史的なつながり」、「伝統的な産業や芸能があること」の3つの条件のうち、1つ以上に当てはまることが必要なのだそうです。
ちなみに、加茂市はその3つの条件すべてを満たしています。皆さんもまちあるきをする中で、どの辺りがその条件に当てはまっているのか探ってみてください!
今回は、NPO法人まちづくり学校の企画した「ブラニイガタ2023in加茂市~健康まちあるき特別編~」というイベントが開催されるということで、私も参加してきました。
まちあるきのコースは、「加茂市まち歩き魅力発見ガイドマップ」を使いました。
このガイドマップは、「まち歩き」による運動効果で健康づくりにつなげることを目的として令和3・4年度に三条地域振興局、加茂市や地域の団体が協力してできたものです。
加茂の市街地を4つのエリアに分け、歩く距離や見たい目的に応じて7つのコースが設定されています。
集合場所は、加茂市の「青海神社」です。平安京遷都のおり、京都賀茂神社の社領になったことが市名『加茂』の由来となりました。
今回のイベントでは、「商店街コース」、「歴史史跡コース」、「加茂川コース」、「加茂山コース」の4つの中から、参加者が歩いてみたいコースを選び、10名程度のグループに分かれて歩きます。
通りから10mほど入ったビルの壁に、災害の爪痕が残されていました。
昭和44年8月12日の豪雨水害で、加茂川の水位が上がり、商店や工場、鉄道などが濁流に流されたそうです。
加茂本陣跡(旧市川邸)は、河合継之助が諸藩を集め長岡城奪還を決意した「加茂軍議」が行われた場所です。
明治天皇が行幸の際に御昼食を召された行在所の跡でもあります。
和紙である加茂紙の歴史が感じられる「加茂紙漉場(すきば)」です。
明治~大正時代には、県内一の生産額を誇ったそう。
見学や紙漉き体験ができます。(要予約)
まちあるきをしていると、「加茂歴史の小径」と書かれた石碑が所々で見つかります。
この石碑は加茂市の中で重要な役割を果たしてきた場所(跡地)に設置されており、これらの石碑に付いている説明書きを読んで、歴史に思いを馳せてはいかがでしょうか。
大正4年に建てられたモダンな洋館は、旧賀茂銀行の建物。
元は五番町にあったものを職人の手で元の形のまま現在の位置まで移動したものです。
現在、建物内を見学することはできませんが、何か活用方法が見つかるといいですね。
新町雁木通りは木製の雁木で新しく作られ、無電柱化されています。
電柱や電線がないので、スッキリ広々として、ゆったりと歩くことができます。
新町雁木通りの先には、株式会社マスカガミの建物が見えました。「萬寿鏡」の蔵元です。
水車に真っ赤な郵便ポスト、時計台なんかもレトロな雰囲気を醸し出しています。
新町谷通りに入ると、タイムスリップしたような風情ある小径に大きな蔵が見えてきました。
木造3階建ての蔵は県内に数例しかない貴重な建物です。
こちらは「YamaCafe」という、老舗料亭「清雲亭 山重(やまじゅう)」が手がけるカフェです。趣ある玄関を入ってみると、女将さんが笑顔で出迎えてくれました。
入ってすぐの広い空間は、昔は酒蔵だったそうで、カフェの建物とともに国の登録有形文化財に指定されています。
今回はまちあるきの最中なので見学だけでしたが、次回はランチや和スイーツをゆっくりといただきたいと思います。
まちあるきをしていると、気になるモノや風景が突然現れます。
それぞれの感性でビビッと感じるものに出会える瞬間が、「まちあるき」の醍醐味でもありますね。
今回のまちあるきよりも前に撮った写真なのですが、加茂川では毎年4月上旬から5月上旬までたくさんの鯉のぼりが泳いでいます。
青空を泳ぐ色とりどりの鯉のぼりの姿が美しく、休日には多くの家族連れでにぎわいます。
ご自宅で眠っている鯉のぼりがありましたら、寄付も受け付けています。
(送料はご自分で負担いただくようお願いします。)
加茂川を泳ぐ鯉のぼり(鯉のぼり寄付の受付先もこちら)<外部リンク>
この記事では紹介しきれませんでしたが、加茂市にはたくさんの見どころがあり、歩いているとあっという間に時間が過ぎてしまいました。
「加茂市まち歩き魅力発見ガイドマップ」には、コースごとに見どころを紹介しています。
下記のマップ等やスマートフォンを片手に、ぜひ加茂市に出かけてみてください。
●加茂市まち歩きMAP<外部リンク>
●加茂市グルメガイド<外部リンク>
●加茂市街地の公共駐車場<外部リンク>
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