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研究成果詳細解説 ハナハスの切り花品質を保持するための出荷前保管条件
ハナハスの切り花品質を保持するための出荷前保管条件
令和3年度研究成果情報「ハナハスの切り花品質を保持するための出荷前保管条件」について説明します。
ハナハスは、遊休水田を活用できることや水稲との作業競合も少ないことから、作付面積が増加傾向にあります。
しかし、需要期が盆に限定されるため収穫可能期間が短く、このことが生産拡大の阻害要因となっています。
そのため、収穫期間を延長するため、収穫後に一時的に保管できる技術の確立が求められています。
そこで、保管条件が品質と日持ち日数に及ぼす影響を調査し、長期間品質を保持できる条件を明らかにしました。
しかし、需要期が盆に限定されるため収穫可能期間が短く、このことが生産拡大の阻害要因となっています。
そのため、収穫期間を延長するため、収穫後に一時的に保管できる技術の確立が求められています。
そこで、保管条件が品質と日持ち日数に及ぼす影響を調査し、長期間品質を保持できる条件を明らかにしました。
水に生けた状態で保管する湿式保管について検討しました。
保管温度は常温(27~32℃)と10℃、保管日数は2,4,6日で比較しました。
保管温度は常温(27~32℃)と10℃、保管日数は2,4,6日で比較しました。
保管後の花蕾の状態です。
常温保管では、花蕾が緩んで着色が進み、保管4日後には花弁が乾燥により脱色してしまいます。
10℃保管では、保管6日後であっても花蕾の状態は保管前と差がありません。
常温保管では、花蕾が緩んで着色が進み、保管4日後には花弁が乾燥により脱色してしまいます。
10℃保管では、保管6日後であっても花蕾の状態は保管前と差がありません。
湿式保管が観賞時の日持ち期間に与える影響を示します。
常温では、2日保管でも日持ち期間は著しく短くなります。
10℃では、4日保管までは保管なしと同等ですが、6日保管では短くなってしまいます。
常温では、2日保管でも日持ち期間は著しく短くなります。
10℃では、4日保管までは保管なしと同等ですが、6日保管では短くなってしまいます。
切り花を出荷時の状態に調整し、出荷箱に入れて保管する乾式保管について検討しました。
保管温度を、令和元年は5℃、8℃、12℃で、令和2年は5℃、10℃で比較しました。
保管温度を、令和元年は5℃、8℃、12℃で、令和2年は5℃、10℃で比較しました。
保管中の切り花重の変化と保管3日後の花蕾の状態を示します。
12℃保管では、5℃や8℃保管と比較して保管中における切り花重の低下程度が大きく、花蕾が緩んで着色が進行してしまいます。
12℃保管では、5℃や8℃保管と比較して保管中における切り花重の低下程度が大きく、花蕾が緩んで着色が進行してしまいます。
乾式での5℃保管と10℃保管の比較です。
保管温度は、5℃と10℃で保管後の花蕾の状態や、日持ち日数に差はなく、4日程度の保管が可能です。
保管温度は、5℃と10℃で保管後の花蕾の状態や、日持ち日数に差はなく、4日程度の保管が可能です。
花蕾部を包装することによって切り花重の減少を抑えることができます。
包装資材は、鮮度保持シートとハスの葉で日持ち日数に差はありません。
包装資材は、鮮度保持シートとハスの葉で日持ち日数に差はありません。
導入効果、導入対象、留意点は記載のとおりです。
以上のように、ハナハス切り花において、10℃での湿式保管や5~10℃での乾式保管により、観賞時の切り花品質や日持ち日数に影響せず4日程度保管ができます。
以上のように、ハナハス切り花において、10℃での湿式保管や5~10℃での乾式保管により、観賞時の切り花品質や日持ち日数に影響せず4日程度保管ができます。
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