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【見つけた!農業びと】チューリップ球根産地の担い手として 大湊 隆史さん(五泉市)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0653219 更新日:2024年8月8日更新

チューリップ球根産地の担い手として​ 大湊 隆史さん​(五泉市)

 五泉市(ごせんし)在住の大湊 隆史(おおみなと たかふみ)さん(41才)は、親元に就農して8年目となる若手経営者です。

 

画像1_就農8年目の大湊隆史さん
​就農8年目の大湊 隆史さん

 

 大湊さんは、お父さんが栽培したチューリップの切り花を同僚にあげたところ、非常に喜ばれ、「こんなに喜んでもらえる農業に自分も挑戦したい」と、それまで勤めていた会社を退職し、農業の道へ進む決意をしました。

 現在、大湊家では、露地で水稲、サトイモ、球根(チューリップ、ユリ、スイセン)、施設で切り花(ヒマワリ、ユリ、チューリップ他)を栽培していますが、切り花部門は親に任せ、自身は大型機械の操作が必要な露地部門を担当しています。

 五泉市は県内有数のチューリップ球根の産地ですが、近年は生産者の高齢化が進み、労力不足による栽培面積の減少が進んでいます。

 特に、球根を掘り取り乾燥させた後の古皮や根・茎を除去する調整作業が手作業となるため手間がかかり、栽培面積の維持・拡大には大きなネックとなっています。

 

画像2_5月末からチューリップ球根を掘り取ります
​5月末からチューリップ球根を掘り取ります

 

 また、チューリップ球根は期限までの出荷が求められているため、大湊さんの家では本人と両親の3人で調整作業を行っていますが、それでも手は足りず、2年前からは市内の福祉事業所と連携し、この調整作業の一部を利用者の皆さんにお願いしています。

 乾燥後の古皮付き球根を事業所に持ち込み、利用者の皆さんから作業場で調整作業を行っていただき、作業を終えたきれいな球根と、古皮や根などのゴミを持ち帰るという行程を繰り返しますが、利用者の皆さんも非常にやりがいをもって作業に取り組んで下さり、作業ペースが日に日に上がっていきます。さらに、本年から作業を受けて下さる福祉事業所が2カ所となり、その取扱量が大幅に増えているところです。

 

画像3_福祉事業所で利用者の方々から調整作業を行っていただきます
​福祉事業所で、利用者の方々が調整作業を行っている様子

 

 この時期の人手確保は作業効率の改善に大きく役立つため、大湊さんもこの作業体系が安定すれば、チューリップ球根の生産拡大が可能になるのでは、と思索しているところです。

情報提供:新潟農業普及指導センター(2024年8月)

 

 

 

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