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作物研究センターでは、病害虫の発生生態や防除法の研究を行っています。
イネの重要病害であるいもち病は、病斑の上で作られた胞子が飛散して発病が広がる空気伝染性の病害です。病斑から飛んできてイネの上にくっついた胞子は、水滴があると発芽して菌糸を伸ばしてイネの組織内に侵入し、イネがいもち病に感染します。侵入が完了する前に水滴が乾いてしまうとその胞子や菌糸は死んでしまい、イネに侵入することはできません。



葉での胞子形成 いもち病菌の胞子 胞子が発芽し、菌糸が伸びた様子
この生態を利用して、アメダスの観測データからその日がいもち病の感染に好適であったか判定するシステムが作られ、いもち病の発生予測に活用されています。このシステムでは葉面の濡れは降雨によって始まるとされていますが、葉面の結露によってもいもち病の感染がおこることが知られています。そのため、システムで結露による感染も予測することができれば、より高い精度でいもち病の発生を予測することができると考えられます。そこで、デジタルカメラを使って30分おきにイネを撮影し、結露の継続時間を観察するとともに、温度計を設置して結露している間の温度を測定しています。また、ほ場にいもち病が発病したイネを設置して、周囲のイネにいもち病が感染したかを調べ、結露の継続時間や温度といもち病の感染との関係を調べています。これらのデータから、結露による葉面の濡れでいもち病が感染するのはどんな時かを明らかにしていきます。

葉面の結露状況を撮影している様子

葉面が結露している様子