東日本大震災時の食支援の経験を踏まえ、災害時食のポイント、避難所弁当や炊き出しのモデル献立等を紹介する冊子「災害時の食に備える」を作成しました。資料のダウンロードもできます。
「災害時の食に備える」作成の経緯
- 平成23年3月の東日本大震災では、柏崎市と刈羽村は被災者を多数受け入れ(ピーク時は約2,500人)、行政の依頼による弁当提供やボランティアによる炊き出し等は、過去の被災経験を踏まえ相互に連携しながら実施され、多くの被災者の方々に喜ばれていました。
- そのとき食事の提供を実質的に担っていたのは、食関連の民間事業者や団体等であり、当地域においては「柏刈地域食育応援団(食育活動に熱心に取り組む民間事業者)や関係団体が積極的に関わって、大きな役割を果たしていました。
- 中越沖地震から5年という節目を迎え、柏刈地域食育応援団や関係団体との協働で、東日本大震災時の食支援の経験を振り返って得た課題を踏まえた、「よりよい災害時の食」を提供できる地域の食支援ネットワークづくりを目指し、この冊子を作成することとしました。
「災害時の食に備える」の内容
- この冊子では、災害時の食を提供するための5つのポイントをまとめたほか、各事業者や団体が得意とする分野の避難所弁当や炊き出しのモデル献立を提案しています。また今まで対応が難しかった幼児や高齢者、食事制限のある人向けの献立、さらには簡単なパッククッキングや備蓄品を利用した1品料理も紹介しています。
- 炊き出しや避難所の食事に関わる事業者や団体、自主防災組織の研修会や訓練等に活用され、災害時のきめ細やかな食支援ができる地域づくりの一助となれば幸いです。
内容
- 第1章 災害時の食の現状と課題
- 災害時の食とは
- 過去の震災対応での課題
- 当地域における中越沖地震後の食の備え
- 第2章 災害時の食に求められること
- 東日本大震災時の食支援の振り返り
- よりよい災害時食のための提案(5つのポイント)
- ポイント1:災害時にスムーズに食支援を行うための平時の備え
- ポイント2:栄養バランスのとれた献立づくり
- ポイント3:元気がでる食事への配慮
- ポイント4:衛生面の安全安心
- ポイント5:関係機関との連携体制づくりと防災教育
- 第3章 災害時に備えるレシピ
- 避難所弁当【共助】
- 炊き出し【共助】
- 簡単!パッククッキング【自助・互助】
- 備蓄食品を利用した1品料理【自助】
- 災害時食の調理器具、燃料等【共助】
- 第4章 東日本大震災時の食支援の記録(行政、事業者、団体)
- 第5章 資料編(栄養・衛生関係のちらし類等)
「災害時の食に備える」ダウンロード
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