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アオネバ渓谷の入り口付近
春の陽気の中、ドンデン山のアオネバ渓谷入り口で春の花々に出会いました。
ドンデン山は佐渡市両津に位置する海抜900mの高原ですが、ここではシラネアオイやハクサンシャクナゲなどの高山植物をはじめ、雪割草(オオミスミソウ)やキクザキイチゲなどさまざまな山野草が自生しています。新・日本百名山、花の百名山に名をつらねる自然豊かな山であり、まさに山野草の宝庫です。
アオネバ渓谷にはまだまだ雪が残っており、ダム付近までの数十メートルしか進めませんでしたが、その僅かな間でさまざまな花に出会うことができました。
上段:左からフキノトウ、フクジュソウ、キクザキイチゲ 下段:左からナニワズ、雪割草(オオミスミソウ)、スミレサイシン
春の味覚の代表格フキノトウや佐渡の方言で「夏坊主」、「夏枯れ」(※)と言われるナニワズ、清楚に凛としたキクザキイチゲ、黄色が山に映えるフクジュソウ、新潟県の草花である雪割草(オオミスミソウ)など、多数の春告花が可憐に咲いています。
その他にも、ニリンソウやスミレサイシンやキブシなど、春の草花や樹木が山に彩りを添え、私たちの心に春風を運んでくれます。
山の麓から順次残雪が消えるに従い、可憐な花々が次々と姿を現してくれることでしょう。
みなさまも、この時期にだけ姿を見せてくれる春の使者に、ぜひ会いに来てください。(撮影日:2011年4月14日)
(※)夏に落葉するためこのように呼ばれます。
春風に長い花穂を揺らすキブシ