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真野公園の桜(4月14日撮影)
佐渡島内でもあちらこちらで愛らしい桜の花に出会えるようになりました。満開の花の中を歩くと、春のやわらかで温かいエネルギーを体いっぱいに吸収でき、自然と表情も桜と一緒にほころんでくるようです。
毎年、3月ともなると「桜の開花予想」が発表され、たくさんの人から開花を心待ちにされる桜。新年度のスタートをともに切り、人生の節目の記憶にそっと寄り添ってくれる様子は、他の花々とは一線を画す特別な存在です。
今回は、島内で出会える様々な表情の桜のうち、4つの桜をご紹介します。
夜桜は何とも幻想的な雰囲気
真野公園は、佐渡島内の中でも言わずと知れた桜の名所。
たくさんの桜が咲き誇る会場はそれだけでも圧巻ですが、夜になると「ハッタンぼんぼり」が点灯し、見事な景色が広がります。
ハッタンとはその昔、田植えに使われていた道具で、六角形をした木枠です。そこに和紙を貼り、中に光が灯るようにしたのが「ハッタンぼんぼり」で、和紙には様々な絵柄が描かれています。
また、公園内には、珍しい「しだれ桜」も優雅に咲き誇っています。普通の桜とは一味違って、しなやかな美しさが感じられますね。
公園内では、現在19時から桜のライトアップが実施されています。
また、4月20日(月曜日)~26日(日曜日)の毎日(13時30分~15時00分)、「春の佐渡芸能祭」が開催される予定です。「芸能祭」では、鬼太鼓、春駒、つぶろさしなど縁起の良い芸能がたくさん披露されます。
ぜひ桜を眺めながら、佐渡の芸能をたっぷり味わってみてはいかがでしょうか。
真野公園までのアクセス
ハッタンぼんぼり:ここに描かれている絵柄を見るのも楽しいですよ。
しなやかなしだれ桜
佐渡の南玄関・小木港。ここは、江戸時代の金銀積出し港や北前船寄港地として栄えた地です。
その近くに位置する城山公園は、毎年8月に佐渡が誇る太鼓集団・鼓童による「アース・セレブレーション」というイベントの会場となり、大変な熱気に包まれる場所です。
こちらも桜の名所で、公園に続く坂道を登り切ると目の前に広大な景色が広がり、その至るところがピンク色が染まっているのが分かります。
桜を眺めながら広場をゆっくりと歩くと、心地よい潮風がほのかに感じられます。天気の良い日、のんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
城山公園までのアクセス
ほんのり潮風が感じられる爽やかな空間です。
水辺の桜も素敵です。鯉のぼりの登場もお楽しみに!
新穂の市街地から車で10分ほどのところにある新穂ダム。このダムの周辺にも2000本ほどの桜が植えられ、訪れる人を楽しませてくれます。
水辺の爽やかな風を感じながら、お花見ができるのも魅力の一つ。4月19日(日曜日)にはダムの周辺に鯉のぼりが飾られ、端午の節句を前にみずみずしい景色がダム周辺を彩ります。
新穂ダムまでのアクセス
羽茂地区の「大崎」という場所に、とても大きな桜の木があります。木の下に茅葺き屋根の小屋があり、まるで今にも「日本昔話」の登場人物が出てきそうな様子です。
木の高さは21m、地上から6~7mで6枝に分かれ、枝張りは東西南北ともに26mに及ぶ巨木で、実際に近くで見るとその大きさ、雰囲気に圧倒されます。
撮影した4月14日は、まだ五分咲きといったところでしょうか。もう少しすると、花もたわわに咲き、貫禄ある風情を醸し出してくれます。
独特の貫禄があります。
樹齢は250~300年ほどと言われ、昔、この場所にあった「法乗坊」という僧の住居に植えられた木が今まで残ったそうです。
古くから農作業を始める目安としても親しまれており、そのため「種まき桜」という名前で呼ばれています。
法乗坊の種まき桜までのアクセス