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管内の農業・農村振興の「今」を取材して、「県央地域の「旬」なはなし」を不定期でお伝えします。
燕市吉田本町(もとまち)で生産されている「もとまち きゅうり」は、県内で最も収穫が早く、2月下旬から出荷が始まっています。
「もとまち きゅうり」は、「本町そ菜組合」が品種や栽培方法にこだわり生産している、ブランドきゅうりです。
本町地区の野菜栽培の歴史は古く、昭和30年代にまでさかのぼります。
当時は稲作農家だけだったこの地域で、米の生産調整が始まる前から、米と並ぶ経営の柱として園芸作物の導入を目指し、集落の有志が共同でパイプハウスを建てたのが始まりとのこと。
その後、昭和48年(1973年)に「本町そ菜出荷組合」が発足し、きゅうりをはじめとした野菜類の共同出荷が始まりました。
生産者それぞれが切磋琢磨して高品質生産を進め、選別の徹底や出荷箱の開発などで他産地との差別化を図り、今では県央地域屈指のブランド産地となっています。
現在、組合に参加する農家は13戸、うち8戸の農家が「もとまちきゅうり」を栽培、面積は延べ340アール(ハウス栽培)で、きゅうりのJA出荷額では県内第2位の産地です。
今年の「もとまち きゅうり」は、県内で最も早い2月25日から出荷が始まり、11月下旬まで長期間出荷されます。
「もとまち きゅうり」は品種や栽培方法にこだわり、強い甘みや爽やかな食感が特徴となっており、市場からも高い評価を得ています。
新鮮でどんな食べ方でも美味しい「もとまち きゅうり」お近くのスーパー等でお求めいただき、是非御賞味ください!
三条地域振興局管内では、燕市の5名の生産者が冬場のパイプハウスを利用して、チューリップ切り花を生産・出荷しています。
「JA越後中央チューリップ切花部会」は燕市のほか、新潟市黒埼地区、味方地区等の会員26人で約180万本(R1年度実績)の切り花を出荷する、古くからの切り花産地です。
新潟県はチューリップ生産が盛んで、切り花は全国第1位、球根は全国第2位の生産量を誇っています。
県の花にも指定されているチューリップですが、その栽培の歴史は古く、小合村(現新潟市秋葉区)において明治末期から大正初期に導入され、日本初の商業生産が始められたとのことです。
出荷される品種は約120品種にのぼり、花の色や形のバリエーションがとても豊富です。
定番のカップ咲きでは、ピンク色が鮮やかな「クリスマスドリーム」や元気が出る黄色の「ストロングゴールド」、八重咲きで淡いピンクが愛らしい「アンジェリケ」、また爽やかな香りが特徴のユリ咲きの「バレリーナ」をはじめ、最近は優しい香りのある品種もたくさん出てきています。
そのほかにも花びらのフチに切り込みが入るフリンジ咲き、フリルが入るパーロット咲き、くるんと反り返る王冠咲き(クラウン咲き)などなど、形が多様で色とりどりの品種が、3月下旬頃まで切れ目無く出荷されます。
近年は出荷前の鮮度保持処理のおかげで、以前に比べ日持ちがとても良くなっています。
県民に最も親しまれている花、チューリップ、お近くの花屋さんほかスーパーや直売所等でもお買い求めいただけます!
是非皆様の御家庭に飾っていただき、御家族や親しい皆さんとで一足早い春を楽しんでみてはいかがでしょうか?
県央のいちご農家で「越後姫」の収穫がはじまりました。
新潟県の御当地ブランドいちご「越後姫」は、新潟県園芸試験場(現園芸研究センター)が育成し、1996年に新潟県が品種登録したいちご品種で、ハウスを利用して栽培されています。
「越後姫」は、それまで新潟県の主力品種であった「宝交早生」に代わる品種として、1月~2月の低温期でも安定的に収穫でき、反面4月~5月の高温時にも品質が低下しないなど、新潟県の気象条件にマッチした作りやすい品種として開発されました。
また、果実が大きいため収穫の手間がかからず、高設ベンチを利用する養液管理栽培技術と合わせて、省力的な栽培が進められています。
登録から20年以上経過していますが、大粒で食味と香りに優れた品種として、県内ではすっかり定着しています。芳醇な香りを堪能しつつ、大粒の果実を頬張れば、果汁と甘さが口の中いっぱいに広がり、子供からお年寄りまで誰からも好まれる大変美味しいいちごです。
三条地域振興局管内では、直売所やスーパーのほか、観光農園など多様な販売形態が存在します。
春の訪れを告げる果物~いちご「越後姫」!是非御賞味ください!
県央の果樹産地では出荷のトリを飾る西洋なし「ル レクチエ」が、最盛期を迎えています。
皆様ご存知の西洋なし「ル レクチエ」は、1882年頃にフランスオルレアンで開発され、日本では、1903~08年(明治36~41年)にかけて、旧茨曽根村(現在の新潟市南区)の小池左右吉氏が、他の30数品種と一緒にフランスから苗木を導入し栽培したのが始まりです。
小池さんは、主にロシア極東地域への日本なしの輸出を考えていたようですが、ウラジオストクへの視察の折、西洋なしが高値で取引されているのを見て導入を決意したそうです。
当時導入された品種の中でも特に味の良かったのが「ル レクチエ」でしたが、栽培が難しく、国内はおろか原産地のフランス本国でもほとんど生産されておらず、新潟から輸出された「ル レクチエ」が、パリの高級レストランで関係者に振る舞われたこともあるそうです。
県内の「ル レクチエ」栽培はその後、旧茨曽根村から主に信濃川・中ノ口川流域に広がり、現在、加茂市・三条市をはじめとした県央地域に、県全体の出荷量・販売額の約半分を占める県下最大の産地が形成されています。
酸味と甘みのバランスが絶妙で、とろけるような食感とともに、濃厚な味わいが得られます。また、お歳暮や年末の贈り物にも最適、新潟の冬にこれ以上の商材はありません。
日本なしやぶどうと同様に「ル レクチエ」も、JAにいがた南蒲「天果糖逸(てんかとういつ)」のブランド名で出荷されています。
お近くのスーパー・直売所(特にJAにいがた南蒲の農産物直売施設「ただいまーと」)などで絶賛販売中、是非お買い求めのうえ御賞味ください!
三条地域振興局管内では、三条市と燕市で約23haのキャベツが栽培されており、約990トンの出荷量があります。
このうち三条市の石上・栗林地区は、JAにいがた南蒲「三条園芸振興協議会」の会員20名が9.7haを作付けする古くからのキャベツ産地で、県内トップクラスの産地です。
現在出荷が始まっているのが主力品種の「初恋(はつこい)」で全体の7割を占め、その後「楽山(らくざん)」「稜山(りょうざん)2号」と3品種がリレー出荷されます。
今年は定植時期の暑さの影響で収穫量は平年よりもやや少なくなりそうですが、品質は良く、甘くみずみずしいキャベツに仕上がっています。
11月末までに約4万5千箱 = 450トン(約36万玉)の出荷が見込まれており、すべて生食用でほとんどが新潟県内向けに出荷されます。信濃川河川敷の肥沃な土壌で育ったキャベツは、三条市内の小学校の給食にも提供されるほか、お近くのスーパー等でもお買い求め頂けます。是非ご賞味ください。
晩生種の代表的品種「新高(にいたか)」が、出荷の最盛期を迎えています。
全国的に「新高」は、「幸水」や「豊水」に次いで生産量の多い日本なしで、新潟県は全国で3番目の生産県です。
「新高」は、1915年(大正4年)に選抜され1927年(昭和2年)に命名された歴史の古い品種で、命名された当時は新潟の品種「天の川」と、高知の品種「今村秋」が両親とされていたため、それぞれの地名を1文字ずつ取って「新高(にいたか)」と名付けられました。
ところが近年の遺伝子解析により、片方の親が高知の「今村秋」ではなく、神奈川の「長十郎」であることが明らかとなり、名前の由来が…
新潟と高知を繋ぐ「いにしえのロマン」が崩れた格好ですが、「新高」の美味しさは変わりません。
平均サイズは650gと大きいのが「新高」の特徴で、大きく育ったものは1kgほどになることもあります。甘味があって酸味は少なめ。肉質はやわらかめで多汁、大きな果実ほど美味しいことも特徴です。
以前にもお伝えしましたが、三条地域振興局管内の加茂市・三条市・燕市は、270人以上の生産者が約120haの「日本なし」を栽培する県内最大の産地です。
JAにいがた南蒲「天果糖逸(てんかとういつ)」ブランドの「新高」、その美味しさと見た目の立派さから贈り物にも最適です。
お近くのスーパー・直売所等で、是非お買い求めのうえ御賞味ください。
※特にJAにいがた南蒲の農産物直売施設「ただいまーと(栄スマートIC出てすぐ)」に是非ご来店を!
新潟県が特産品としてブランド化を目指している、日本なし「新美月」と「新王」が、出荷の最盛期を迎えています。
「新美月」と「新王」は、新潟県園芸研究センターで開発され、平成25年に品種登録された本県オリジナルの日本なし品種です。
三条地域振興局管内の「JAにいがた南蒲」では、「天果糖逸(てんかとういつ)」ブランドで日本なしを出荷・販売していますが、「新美月」は9月14日から、「新王」は17日から出荷が始まり、県内スーパーの果実売り場にも並び始めました。
実はこの「新美月」と「新王」、県内出荷量の6割以上はJAにいがた南蒲管内で生産されており、順調に生産拡大しています。
甘くてジューシーな肉質が特徴の両品種、新品種であるため出回り量はまだまだ少ないですが、お近くのスーパー・直売所等※で目にすることがありましたら、是非お買い求めのうえ御賞味ください。
※特にJAにいがた南蒲の農産物直売施設「ただいまーと(栄スマートIC出てすぐ)」に是非ご来店を!
新王
その「おいしさ」と「食べやすさ」で人気の「シャインマスカット」!
最近スーパーや直売所でよく見かけるようになり、御存じの方も多いと思います。
「シャインマスカット」は、国の試験研究機関(農研機構)で育成され、2006年に品種登録された、まだまだ新しい黄緑色のぶどう品種です。
現在、全国で一番多く作られているぶどうと言えば?…そう黒くて大粒な品種「巨峰」ですが、「シャインマスカット」は品種登録以降10年ちょっとで急速に拡大し、今ではぶどう全品種の4番目の面積(10%)にまで迫る勢いです。
「巨峰」が世に出たときも、「こんなに大粒で立派なぶどう見たことが無い」と話題になったそうですが、「シャインマスカット」は、皮ごと食べられる=言い換えれば「皮までおいしい」品種として、消費者・生産者双方から大変注目されています。
当部の果樹担当職員によると、数年前にまだ試験栽培中だった「シャインマスカット」を初めて食べたとき”この品種はいずれ「巨峰」をしのぐスーパースターになるだろう”と実感したそうです。
三条地域振興局管内の三条市・加茂市・弥彦村は、約60人の生産者が約13haのぶどうを生産する県内屈指の産地ですが、そのうち「シャインマスカット」は3ha、人気に後押しされ現在拡大中です。
直売所やスーパーでも「引く手あまた」の状態で、値段はやや高めですが、大切な人への贈り物や御家族の皆様へ日頃の感謝を込めて、県央産の「シャインマスカット」を是非お買い求めのうえ御賞味ください。
皆様、お馴染みの「日本なし」と言ったら何を思い浮かべますか?
年配の皆様は、やはりさわやかな食感と見た目も綺麗な「二十世紀」? それとも甘くて香りのある「幸水」? はたまた大きくて香りの強い「新高」?
この中で最も古い品種は「二十世紀」、明治時代に発見されました。「新高」は大正時代、最も新しい「幸水」は戦後の品種です。
それぞれの時代に愛されてきた、これら品種のトップを切って「幸水」の出荷が始まりました。
三条地域振興局管内の加茂市・三条市・燕市は、270人以上の生産者が約120haの「日本なし」を栽培する県内最大の産地です。
「もも」と同様、「JAにいがた南蒲」では「天果糖逸(てんかとういつ)」のブランド名で販売、1個ずつ光センサーで糖度を測定し、甘くておいしい「日本なし」を厳選して出荷しています。
「天果糖逸(てんかとういつ)」ブランドのおいしい「日本なし」、贈り物にも最適です。
お近くのスーパー・直売所等で、是非お買い求めのうえ御賞味ください。
新型コロナウイルス感染症、なかなか終息が見えませんが、こんな時だからこそ、皆様の御家庭に色とりどりの草花を飾っていただき、晴れやかな気持ちでお盆を迎えるというのはいかがでしょう?
三条地域振興局管内では、多くの花き類が生産・出荷されていますが、お盆を彩る草花として「アスター」「トルコギキョウ」「ヒマワリ」「ケイトウ」などが人気です。
特に、JAにいがた南蒲の農産物直売所「ただいまーと(三条市福島新田、国道8号線沿い)」では、これら草花の需要ピークに合わせて、8月11日(火曜日)~13日(木曜日)まで、毎朝6時から「盆花市」を開催します。
恒例の「盆花市」は大変な人気で、毎年早朝から盆花を求められる多くのお客様が来場されます。
生産者ごとに作られる組花はバラエティーに豊み、その中からお気に入りの一品を見つけるもの楽しみの一つです。
また、「アスター」のみといった単品ごとの販売もしており、自分で組花を作りたい方にも大好評です。
「ただいまーと」では、「早い時間帯に御来店いただければ、数多くの中からお好みの一品をお選びいただけます!」とのこと。是非お越しください。
三条地域振興局管内では、加茂市・三条市・田上町で200人を超える大勢の生産者が、約50haの果樹園で「もも」を栽培しています。
地元の「JAにいがた南蒲」では、県央の3市町のもも産地を束ね「天果糖逸(てんかとういつ)」のブランド名で販売、1個ずつ光センサーで糖度を測定し、甘くておいしい「もも」を厳選して出荷しています。
早生品種は、すでに7月上旬から出荷・販売されていますが、7月20日頃からは主力品種の「あかつき」が始まり、お盆前の品種「なつっこ」と続き、9月上旬まで全部で11品種以上が順番に出荷されます。
「天果糖逸(てんかとういつ)」ブランドのおいしい「もも」、お近くのスーパーや直売所等でお買い求めのうえ、甘くてとろけるような食感を是非味わってください。
三条地域振興局管内では、特にほ場整備地区等の重点推進品目として、「たまねぎ」の生産が推進されています。
管内全体の作付けは約5.4ha、管内のほぼ全域で栽培されており、今年も100t以上の出荷が見込まれています。
収穫された「たまねぎ」の多くは、今年導入されたJA全農にいがたの広域集出荷施設で乾燥・調整・選別されたあと、卸売市場を通じて小売店に出荷されるほか、加工業務用や地元の小中学校の給食にも提供されます。
「新たまねぎ」としてもお近くのスーパー・直売所等で販売されますので、県央産の「新たまねぎ」を目にすることがありましたら、是非お買い求めのうえ御賞味ください。
「弥彦むすめ」とは、県内で最も早い5月上旬頃から出荷される「えだまめ」で弥彦村での栽培が始まってから50年以上の歴史。
まだ雪の残る2月終わり頃からハウスの中で定植し、作業の大部分が手作業で行われる、非常に手間のかかる「えだまめ」です。
枝付きのまま出荷するのが大きな特徴で、鮮度が落ちにくく、新潟の初夏の風物詩としてなくてはならない逸品です。
お近くのスーパー等でお求めいただき、是非ご賞味ください。JA越後中央弥彦営農センターでも販売しています。
出荷される「弥彦むすめ」 弥彦むすめが栽培されているトンネル
令和元年度の旬なはなし(第1回~第7回)はこちらからご覧ください。