福島潟周辺地域の排水対策について
福島潟は新潟市北区と新発田市にまたがる潟湖で、野鳥や水生・湿性植物が多く確認される自然の宝庫です。福島潟には十数本の河川や排水路が流れ込んでいますが、標高が低く排水がしづらい地形のため、周辺の地域では昔から大雨が降った時に、農地や宅地が水に浸かるなどの被害をたびたび受けてきました。
近年では、平成10年8月の新潟豪雨により、福島潟に流れ込む河川や排水路等から水があふれて農地や宅地、道路などが広い範囲で水に浸かるなど、大きな被害が発生しています。
福島潟周辺航空写真
福島潟周辺の標高マップ
現在福島潟周辺では、農業排水施設の改修事業が行われています。改修により農地・農業用施設の豪雨災害を未然に防ぐことができ、農業生産性の向上が図られます。また、同時に河川改修事業も行われており、福島潟周辺が一体的に整備されることで、市街地を含めた地域全体の豪雨災害防止につながっています。
平成10年8月4日の新潟豪雨による被害状況
奥衛門川排水路(新発田市天王集落内)マップ上(1)
国道460号(新発田市天王付近)マップ上(2)
排水対策イメージ
整備前
整備後
大きな排水路に改修
奥衛門川排水路 マップ上(3)
整備前
整備後
整備前は、大雨が降ると排水路から水があふれて農地や農業用施設が水に浸かっていましたが、整備後は、排水路の断面が大きくなり、水をあふれさせずに流せるようになりました。
排水機場の機能Up
万十郎川排水機場 マップ上(4)
排水機場全景
排水ポンプ(口径1500mm)
福島潟周辺地域では、大雨が降ると排水路よりも福島潟の水位が高くなってしまい、自然に排水できなくなることがあります。そのため令和2年に周辺の排水機場を統合整備するとともに、排水能力を向上させました。
掲載中のしばた 魅力はっけん【農村整備部】(第1~4回)もご確認ください。