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新規課題の設定手順は、林業関係者、団体、行政などからの課題化要望を4月上中旬にとりまとめ、県農林水産関係試験研究推進構想に照らし、また必要性、緊急性などから、課題候補が選定され、県農林水産技術会議で課題化が決定される。そして予算化が認められて初めて試験に着手することになる。
2005(平成17年)年度の試験研究課題数は、受託調査、事業を除き、20課題となっている。そのうち、新規課題は4課題、残りは継続課題である。ここでは、新規課題を中心に研究内容を紹介する。
写真 コシアブラの若芽
林木育種関係では、花粉症対策として無花粉のスギ品種の育成、マツノザイセンチュウ抵抗性品種の育成などに取り組んでいる。
森林保護関係では、近年被害量が急増しているナラ枯れやヒノキ漏脂病被害対策の確立に取り組んでいる。
林業機械関係では、間伐用、育林用の高性能林業機械関係の調査研究を進めている。 木材加工関係では、県産材の利用拡大を図るため、平割材を用いた住宅用構造用部材の開発や間伐材の利用促進を図るための新たな仕様基準の開発に取り組んでいく。
きのこ関係では、エノキタケ「雪ぼうし改良品種」と「ナメコ新品種」の開発が進んでおり、品種の選定と普及定着をすすめる。
3月末に、研究報告第46号が発刊となり、試験研究の成果として15編が報告されているので、是非活用していただきたい。また7月には研究成果発表会、10月には一般公開を実施する計画であり、多数の参加をお願いしたい。
きのこ・特産課 篠田 茂