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本県は、菌床ナメコ生産で全国トップレベルですが、その生産に不可欠なオガ粉の大半を県外に依存しており、東日本大震災による東京電力福島原発事故の影響でオガ粉の供給が不安定になっています。
そこで、森林研究所では、平成25年度から28年度に渡り、オガ粉の安定供給と県内に分布する広葉樹資源の活用を図るため、ナメコ菌床栽培に適したオガ粉の樹種について研究を進めてきました。
表1 樹種単独で使用した場合の結果
対照区より良い【◎】区分 | 対照区と同程度【○】区分 |
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(調査項目すべてで良い)
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(収量多いがきのこの形質に難あり)
(対照区と同程度)
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対照区に比べ若干劣る【△区分】 | 対照区に比べ劣る【×区分】 |
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(収量若干少ないが他は同程度)
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(調査項目すべてで劣る) |
※★樹種名★の記載は、今回試験した樹種
写真1クヌギからの発生状況
写真2 コナラとイタヤカエデ混合からの発生状況
表2 混合試験の結果
コナラの割合 | コナラの粒度 | 組合せる樹種 | 収量の多い順 |
---|---|---|---|
50% | 粗粒 | ブナ50%もしくはイタヤカエデ50% | 1 |
50% | 細粒 | ブナ50%もしくはイタヤカエデ50% | 2 |
50% | 粗粒 | ホオノキ50% | 3 |
※粗粒を使用した場合、細粒より収量が多い傾向
※市販の広葉樹オガ粉は、通常細粒で流通
今回の試験結果について説明したパンフレットを作成しますので、多くの皆様からご覧いただき県内産広葉樹オガ粉の利用拡大につなげたいと考えています。
きのこ・特産課 倉島 郁