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以前から、SNSやマッチングアプリで知り合った相手をデートに誘い、親密になったところで宝石等の高額な商品を買わせると言う手口の「デート商法」のトラブルがあります。近年は、実物商品の購入ではなく、暗号資産による投資等を勧めるなど、お金をだまし取ろうとする方法が多く見受けられます。
デート商法のイメージ |
マッチングアプリで知り合った外国人女性と無料通話アプリで連絡を取った。やり取りをしているうちに好意を持つようになり、女性から「二人の将来に向けてお金を貯めよう。いい儲け話がある。」と言われ、海外の投資サイトに暗号資産で投資するように誘われて登録した。指示された方法で暗号資産を送金後、サイトを確認すると1万円程の利益が出ていた。女性に「もっと儲けよう。」と誘われ、100万円分の暗号資産を送金したところで、女性と連絡が取れなくなり、出金もできなくなった。騙されたと思うので、送金したお金を取り戻したい。 |
相手の恋愛感情を利用して、高額な商品等を購入させる悪質商法の相談が増えています。若い方が被害に遭いやすく、事例のような投資への勧誘の他には、宝石購入や、投資用マンション、オンラインカジノの勧誘を受けた等の事例もあります。マッチングアプリは投資等の勧誘の禁止など独自の規約やガイドラインを設けていることが多く、事前に規約や注意事項をよく読み、違反行為をするような相手は避けた方がいいでしょう。 投資サイトの画面のデータ上では利益が出ているように見えてもサイト自体が架空である可能性があり、サイトと連絡が取れず、出金できない場合、被害回復は難しいと思われます。 投資はリスクが伴います。海外に所在する事業者であったとしても日本の居住者を相手として行う場合には金融商品取引業の登録が必要です。また、契約の対象が暗号資産の取引に当たる場合は、暗号資産交換業者は金融庁・財務省の登録が義務付けられます。登録業者かどうか確認するようにしましょう。 好意的なふるまいは商品を売るための手口かもしれないと冷静に考えましょう。相手から商品の購入やサービスの契約を勧められた場合はすぐに契約せずに、必要がなければきっぱり断りましょう。
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「消費者庁イラスト集より」 |
☆やりとりの継続のために他のメッセージツールへの移動を誘われたら・・・
☆甘い対話の中に、「お金」の話が出たら・・・
☆免許証など身分証明に関する個人情報を求められたら・・・
相手は顔の見えない「他人」です!いったん、心にブレーキをかけましょう。
困った時は、ひとりで悩まず、家族や周りの人、または消費者ホットライン「188(いやや)」に相談しましょう。