シャチブリ(シャチブリ科)
シャチブリ
撮影・測定:新潟県水産海洋研究所
全長:81.5cm、体重:817.4g
特徴的な吻
シャチブリの口
上顎の小歯の有無で類似するシログチシャチブリと区別することができます。
特徴
学名:Ateleopus japonicus
- 体は細長く、尾部は特に延長し側扁する。
- 体はやや半透明な紫褐色。
- 体は柔軟で、吻はゼラチン様の物質からなる。
- 腹鰭は糸状で、細く、長く、胸鰭の先端またはその近くまで達する。
- 口は下位で、上顎に小歯があるが、下顎に歯はない。
採捕の状況
- 採捕日時:令和5年6月1日
- 採捕場所:新潟沖 水深450~500m
- 漁業種類:沖合底びき網
分布
鹿島灘~土佐湾の太平洋沿岸、新潟県、若狭湾、兵庫県余部沖、隠岐、島根県敬川沖、山口県日本海沿岸、瀬戸内海、沖縄舟状海盆。
(日本産魚類検索第三版より)
その他
- 新潟県内では2014年に糸魚川市と佐渡市、2015年に新潟市、2016年に村上市で採捕されている。
- 日本産魚類検索第三版では、タナベシャチブリ、ムラサキシャチブリ、シャチブリが掲載されたが、Kagaら(2015)により、これら3種は同一種(シャチブリA. japonicus)とされた。
- その後、Kaga(2016)は、日本産魚類検索第三版でAteleopus sp.として掲載されたシログチシャチブリを新種として報告し、学名をA. edentatusとした。これらにより、日本周辺にはシャチブリとシログチシャチブリの2種が分布すると考えられる。
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