ホウズキイカ(ツツイカ目サメハダホウズキイカ科)
ホウズキイカ(背側)
ホウズキイカ(腹側)
水産海洋研究所撮影
全長:230.5mm 外套背長142.0mm 体重65.4g
特徴
学名:Liocranchia reinhardti
- 外套膜は薄く、半透明。袋状樽形で鰭に向かって細くなる。鰭は円い。
- 背中線上には軟甲が表れていて後方は細い菱形に広がり、表面には微細な棘が並ぶ。
- 外套膜は頭部に癒着して、軟骨器が無い。腹面の癒合部にはV字形の軟骨条があり小棘が並ぶ。
- 頭部に比べて大きい眼を持ち、腹面に14個の発光器がある。
- 腕は短く、吸盤は2列に並ぶ。
外套膜の腹面にあるV字形の軟骨条
眼にある14個の発光器
腕は短く、吸盤が2列に並ぶ
採捕の状況
採捕日時:平成26年9月23日15時頃
採捕場所:佐渡沖 水深405~520m
漁業種類:沖合底びき網(新潟漁業協同組合新潟支所所属)
分布
- 世界の温・熱帯海域の中層に広く分布する。
- 日本では、太平洋側では相模湾、駿河湾から記録がある。日本海側では山陰沖で水深200~300mの海底付近から底びき網によって混獲されるとの報告がある。
その他
- 上記の特徴が、ホウズキイカの特徴とよく一致することから、本標本をホウズキイカと判断した。
- 本種は、本間(2012)により新潟県の沿岸・沖合に分布する頭足類目録に掲載されているが、本県における本種の詳細な報告は見つからず、本県での採捕は珍しいと考えられる。
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