シャチブリ(シャチブリ科)

シャチブリ
撮影・測定:新潟県水産海洋研究所
全長:71cm、体重:564g
特徴
学名:Ateleopus japonicus
- 体は細長く、尾部は特に延長し側扁する。
- 体はやや半透明な紫褐色。
- 体は柔軟で、吻はゼラチン様の物質からなる。
- 腹鰭は糸状で、細く、長く、胸鰭の先端またはその近くまで達する。
- 口は下位で、上顎に小歯があるが、下顎に歯はない。
採捕の状況
採捕日時:平成28年3月14日
採捕場所:岩船沖 水深84m
漁業種類:板びき網
分布
水深150m~500mの砂泥底。鹿島灘以南の太平洋岸、沖縄舟状海盆;東シナ海北部。
その他
- 新潟県内では2014年に糸魚川市と佐渡市、2015年に新潟市で採捕されている。
- 日本産魚類検索第三版では、タナベシャチブリ、ムラサキシャチブリ、シャチブリが掲載されたが、Kagaら(2015)により、これら3種は同一種(シャチブリA. japonicus)とされた。
- その後、Kaga(2016)は、日本産魚類検索第三版でAteleopus sp.として掲載されたシログチシャチブリを新種として報告し、学名をA. edentatusとした。これらにより、日本周辺にはシャチブリとシログチシャチブリの2種が分布すると考えられる。
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