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今から約170年前の安政元年11月5日(1854年12月24日)、千葉県で醤油醸造業を営んでいた濱口梧陵が生まれ故郷である和歌山県に帰省滞在していた折、突然の地震により発生した大津波が紀伊半島を襲いました。
その際、濱口梧陵は自家の貴重な財産であったにも関わらず、稲むら(収穫し積み上げていた稲わらの山)に火を付け燃やし目印とし、津波から逃げる村人たちを高台に誘導しました。
その後も、被災した村のため私財を費やし復興に尽力し、津波に備える堤防の建設にも取り組んだ濱口の行動は、人命を最優先し、多くの村人を救った「稲むらの火」の逸話として語り継がれています。
今日においても世界中の国地域の人々に多大な被害をもたらし、世界共通語ともなっている「Tsunami」の脅威とその対策について理解と関心を深めてもらおうと、この「稲むらの火」にちなんだ11月5日が「世界津波の日」として制定されました。
これは、2015年12月の国連総会において、日本の提唱により142か国が共同提案を行い、全会一致で採択されたものです。