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上越地域の感染症情報をお知らせします
新型コロナウイルス感染症に注意しましょう
令和5年5月8日より、新型コロナウイルス感染症は5類感染症となり、全数報告から定点報告へ変更になりました。
定点当たりの報告数が上越管内では9.75と増加しています。十分な注意が必要です。
新型コロナウイルス(covid19)の感染によって起こる感染症で、飛沫感染、接触感染により感染が広がります。多くの場合、無症状または鼻水や咳、咽頭痛などの風邪様症状を伴う軽症が主ですが、38度以上の発熱頭痛、関節痛、倦怠感などの全身の症状が急速に現れます。
ほとんどは自然治癒すると言われていますが、重症例では急性呼吸窮迫症候群や敗血症、多臓器不全を伴うことがあります。
予防として、部屋の換気や外出後や食事前には手洗い、うがいをしっかりと行いましょう。また、必要時マスクの着用や、症状がある場合は咳エチケットを心掛けるなどの感染対策が推奨されています。
新型コロナウイルス感染症の関連情報はこちらから
インフルエンザに注意しましょう
定点当たりの報告数が上越管内では29.00と増加しています。学校等での集団発生もみられますので、十分な注意が必要です。
インフルエンザの症状は、38℃を超える発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛などです。普通の風邪に比べて全身症状が強いのが特徴です。
高齢者、慢性疾患の患者さんがかかると、もともとの疾患が悪化することもあります。
主な感染経路は、患者さんの咳やくしゃみを吸い込むことによる飛沫感染です。
流行している間は人混みを避けること、マスクの着用、外出後のうがい・手洗いが予防になります。ご家庭や施設等で患者さんが発生した場合、患者さんはマスクをしてなるべく個室で静養してもらいましょう。
看病する際にはマスクを着用し、看病の後は手洗い・うがいをして、感染を防いでください。
日頃から栄養や睡眠をとり、体の抵抗力をつけることも大切です。
インフルエンザの予防接種は、
・65歳以上の方
・60歳以上65歳未満で、心臓、肝臓、呼吸器の機能障害、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害がある方は、年に一度の定期接種、その他の方は任意での接種となります。
感染そのものを完全に防ぐことはできませんが、重症化や合併症の発生を予防する効果があります。
ワクチンの効果が出るのは接種してから2週間後といわれています。予防接種を検討している方は、早めに医療機関に相談してください。
インフルエンザの関連情報はこちらから
インフルエンザとは(国立感染症研究所)<外部リンク>
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が流行しています
定点当たりの報告数が上越管内では9.80と減少していますが、十分な注意が必要です。
感染経路としては、発病者の唾液や鼻汁への接触及び飛沫感染であり、小児(5~15歳)がもっとも頻繁にかかる細菌性感染症のひとつです。症状としては、咽頭痛、発熱、倦怠感、頭痛があり、小児では悪心、おう吐、腹痛がしばしば見られます。
予防として、外出後や食事前には手洗い、うがいをしっかりと行いましょう。また、咳やくしゃみなどの症状がある場合にはマスクを着用するなど咳エチケットを守りましょう。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の関連情報はこちらから
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは(国立感染症研究所)<外部リンク>
<外部リンク>
水痘が流行しています
定点当たりの報告数が上越管内では2.20と増加し、警報基準を超えています。十分な注意が必要です。
水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。発疹の発現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。
予防方法は患者との接触を避ける、手洗い、うがい等です。上記のような症状が認められた場合は早めに医療機関を受診しましょう。
水痘の関連情報はこちらから
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○警報発令(継続):大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。
○注意報発令:流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生することを流行の発生後であればその流行がまだ終わっていない可能性があることを示します。