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【上越】「上越地域における新田開発のあゆみ(用水編)」 を紹介します

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0046763 更新日:2019年3月29日更新

(8) 十ヶ字用

平成12年に完成した十ヶ字頭首工のイメージ画像
平成12年に完成した十ヶ字頭首工

 十ヶ字頭首工は関川と渋江川が合流する下流約300mの妙高市月岡地内に設置された頭首工で、和田土地改良区管内の耕地、広島・木島・島田新田・箱井・下新田地域の430ヘクタールの耕地を潤すための取水施設です。
 この用水は相当古くから開削されたといわれ、明治21年(1888)頃までは8ヶ村で管理していました。その後、2ヶ村が加わり名称は十ヶ字普通水利組合として管理しました。組合は、明治29年(1896)に草堰から木杭沈床の固定堰を作りましたが、災害復旧事業で昭和24年(1949)にコンクリート堰に改修されました。
 しかし、昭和39年(1964)の融雪水、7月の洪水により決壊・流出し、翌年県営災害復旧事業で長さ78.2mの新しい頭首工が建設されましたが、その頭首工も平成7年(1995)の7月11日水害による河川改修の一環として、平成12年(2000)に現在の頭首工が完成しました。

矢代川から取水する石沢第1頭首工の画像
矢代川から取水する石沢第1頭首工

 和田土地改良区は、上越市の南部から妙高市にまたがる関川の左岸地域から矢代川周辺の耕地716ヘクタール(うち妙高市135ヘクタール)の農業用用排水施設を管理しています。
 取水施設としては、区域の中央を稲荷中江用水が通過し十ヶ字頭首工ほか、妙高市工団町地内の渋江川から取水する四ヶ字頭首工、矢代川から取水する三ヶ字頭首工、石沢頭首工、土合頭首工、内川から取水する大和頭首工などがあり、幹線用水路を流下して各耕地へ用水を配水しています。近年、区域内では経営体の育成を目的とした基盤整備事業:和田南部地区(A=56ヘクタール)が完了したほか、平成27年(2015)から木島地区(A=96ヘクタール)のほ場整備が進められています。

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