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傷病鳥獣についてのよくあるお問い合わせ
野生傷病鳥獣への対応はこちらのページをご覧ください。
本ページでは傷病鳥獣への対応について、よくお問い合わせをいただく事項についてご紹介しています。
よくあるお問い合わせ(Q&A)
・野鳥のヒナを見つけました。
・こどもがヒナを拾ってきました。
・ヒナがヘビに狙われています。
・弱っている鳥を見つけました。
・ケガしているカラスを見つけました。
・足環のついたハトがケガをしていました。
・死亡野鳥を見つけました。
・死亡野鳥が鳥インフルエンザかどうか心配なので、取りに来てもらいたいです。
・ハクチョウが水路に落ちて飛び立てないでいます。
・春になっても北へ帰らないハクチョウがいて心配です。
・協力動物病院や愛鳥センターに搬送された後の状況が知りたいです。
・保護した鳥を飼いたいです。
Q 野鳥のヒナを見つけました。
A 見守ってください。保護しない(拾わない)ようにお願いします。
巣立ったばかりのヒナは、すぐにはうまく飛ぶことができません。ヒナが一羽でいるように見えても、親鳥は近くから見守っています。(親鳥が見当たらない場合は、エサを探しに行っているところかもしれません。)
親鳥はヒナの近くに人間がいると、警戒して近寄ることができませんので、その場から離れてください。
ヒナが餌の取り方や、外敵から身を守る方法を学び、自然の中で生きていく力を養うためには、親鳥に育ててもらうことが必要です。そっとしておいてあげることがヒナのためになります。
もしヒナが危険な場所にいてどうしても救助したいと思われる場合には、ヒナを安全な場所(近くの草むらや高いところ)にそっと置き、巣が壊れて落下したと思われる場合はザルとひもなどで仮巣を作って、ヒナを入れて木に下げておくなどしてあげてください。
Q こどもがヒナを拾ってきました。
A 親鳥が探していますので、速やかに拾った場所周辺の草むらなどに戻してきてください。
親鳥はヒナがいなくなっても、しばらくはヒナを探しますが、時間が経つとヒナを返しても世話をしなくなります。
Q ヒナがヘビに狙われています。
A 可能であれば木の根元にヘビよけを設置しても良いかと思います。
ただ、かわいそうに思えますが、ヘビにとってそのヒナは貴重な食糧であり、自然界の本来のあり方を見守ることも大切です。
Q 弱っている鳥を見つけました。
A 動けるようであれば見守ってください。
野生鳥獣は多少のケガや病気からは自然回復する力を持っています。弱っていても人間が近づくと逃げるようであれば、捕獲することは大きなストレスとなるため、追いかけてまで保護することはできません。
また、ガラスに衝突して動けないでいたり、暑さのため木陰で休んでいたりするなど、少しすると飛び立つ場合がありますので、しばらく見守っていただいてからご連絡をお願いします。
保護対象となる野生鳥獣が動けないでいる場合は、お近くの協力動物病院または発見場所を管轄する地域振興局健康福祉(環境)部・環境対策課へご連絡をお願いします。
Q ケガしているカラスを見つけました。
A カラスは有害鳥獣であるため保護できません。
有害鳥獣は農林水産物や生活環境に被害を与えるためその被害により苦しんでいる方がおり、多くの労力や費用がかけられて駆除されることの多い動物ですので、保護対象外であることをご理解ください。
野生動物として生を全うできるように、そのまま見守ってください。
他にも、保護対象外の野生鳥獣(※)は保護できません。
※保護対象外の野生鳥獣はこちらのページからご確認ください
Q 足環のついたハトがケガしていました。
A 足環の付いた鳥のほとんどは、レースバト(伝書バト)です。レースバトは野鳥ではないため、保護対象外となります。下記リンクの連絡先にご連絡をお願いします。
また、レースバト用の足環でなく、別の足環がついているハトは個人のペットであり、拾得物となりますので、お近くの警察署へご連絡ください。
他にも、標識調査のため足環をつけた野鳥もいます。
足環(金属リング)のついている鳥を見つけたら(県愛鳥センターホームページ)
Q 死亡野鳥を見つけました。
A 死亡野鳥については発見した場所の所有者が処理することとなります。
自宅の敷地内、所有している畑などで見つけた場合は、各市町村の処分方法(主に可燃ゴミとなります)に従い、適切に処理してください。処理する際には、ゴム手袋などをはめ、素手で触らないようにお願いします。
道路・公園などで見つけた場合は、それぞれの管理者へご連絡ください。
なお、同じ場所で大量に死亡しているなど、明らかに異常な死に方をしている場合は、感染症や事件(虐待等)の可能性がありますので、死亡野鳥には触れずに、市町村役場、警察署、県地域振興局健康福祉(環境)部・環境対策課までご連絡ください。
Q 死亡野鳥が鳥インフルエンザかどうか心配なので、取りに来てもらいたいです。
A 鳥インフルエンザの検査基準は全国の発生状況によって異なっており、環境省が定めた基準に該当する場合のみ検査を実施しています。現在の検査基準はリンク先(野鳥に関する鳥インフルエンザについて)をご覧下さい。(全ての死亡野鳥を行政が回収・検査しているわけではありません。)
鳥インフルエンザのシーズンはおおむね10月~4月となります。鳥の種類ごとに感染しやすさは異なっており、シーズン中であれば、ハクチョウなどの水鳥やタカなどの猛禽類は他の鳥類に比べて感染の可能性が高くなりますが、スズメ・カラス・ハト・ムクドリといった普段目にすることの多い鳥は同じ場所でまとまって死亡してなければ感染の可能性は非常に低いと考えられています。
鳥インフルエンザの検査対象となっている死亡野鳥を発見された際には、死亡野鳥には触れず、市町村役場、警察署、県地域振興局健康福祉(環境)部・環境対策課までご連絡ください。
なお、明らかに外傷のある個体や、腐食などにより損傷が激しい個体については、鳥インフルエンザの検査対象となりません。発見した場所の所有者が各市町村の処分方法に従い適切に処理してください。
Q ハクチョウが水路に落ちて飛び立てないでいます。
A ハクチョウが飛び立つには長い助走が必要なため飛び立てないでいます。動けているようであれば見守ってください。救護しようと人間が近づくと、狭い水路を逃げることでケガを負ってしまう可能性があります。また、ハクチョウは体格が大きく、体重が非常に重いため、動き回るハクチョウを捕獲して引き上げるのは非常に困難です。衰弱していて近づいても逃げず、救助できそうな場合はご連絡をお願いします。
水路の状況によっては、スロープのように板を設置してあげると歩いて上がれることもあります。
Q 春になっても北へ帰らないハクチョウがいて心配です。
A 翼を少しケガして、シベリアまでの長距離を飛べないのではないかと思われます。重大なケガでなく、エサを食べて、動き回っているようであれば、ハクチョウには自然治癒力がありますので、そのまま見守ってください。
また、シベリアでも気温が30度近くまで上がることがあり、ハクチョウは夏の暑さにも耐性があるため、日本でも夏を越すことができます。
Q 協力動物病院や愛鳥センターに搬送された後の状況を知りたいです。
A 個別にご連絡することはできません。
治療や飼育に専念するため、ご連絡をおこなっていないことをご理解ください。
Q 保護した鳥を飼いたいです。
A 『鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律』によって、野生鳥獣を許可なく捕獲したり飼育したりすることは禁止されているため、飼うことはできません。
また、許可についてですが、近年は野生鳥獣の保護の観点から、被害防止目的での有害鳥獣捕獲や学術研究による捕獲でなければ許可しない方針となっていることから、飼育のための捕獲許可は出せません。