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高齢者施設及び障害者施設で感染者が発生した場合の対応について(令和5年5月8日以降)
感染予防・感染拡大防止チェックリスト及びマニュアル
過去の高齢者・障害者施設での感染症発生事例を踏まえ、感染管理認定看護師から御協力いただき、高齢者・障害者施設向け感染予防・感染拡大防止に係るチェックリスト及びマニュアルを作成しました。
当該チェックリスト及びマニュアルを御活用いただき、更なる感染予防及び感染拡大防止の徹底をお願いします。
令和5年5月8日現在 チェックリスト [PDFファイル/339KB]
令和5年5月8日現在 マニュアル [PDFファイル/1.94MB]
高齢者・障害者施設向けPPE着脱動画
上記マニュアルにも記載されている個人防護具(PPE)を正しく安全に着脱するためのポイントを解説した動画になります。ぜひ御活用ください。
Youtubeサイト上の動画概要の部分には手技ごとのチャプターが設定されています。
【注意】この動画で解説している着脱の順番は一例です。指導者によって前後することがあります。感染対策の要点が抑えられていれば、順番が前後しても構いません。
https://youtu.be/m2Xpn3TNSlU<外部リンク>
新型コロナウイルス感染症に関する高齢者・障害者施設向け感染予防・感染拡大防止講習会(令和5年5月31日実施)
令和5年5月31日に実施した講習会の見逃し配信になります。まだ視聴されていない場合は早めに御覧ください。
講習会の参加者の皆様からいただいた質問の回答を下記のとおり作成いたしました。業務の参考としていただければ幸いです。
施設内で新型コロナウイルス感染症の感染者が発生した場合
新型コロナ対策は初期対応が極めて重要です。早期に感染対策を行うことで、新たな感染者や重症者を減らすことができます。
施設内で感染を拡げないため、新型コロナウイルス感染症患者が発生した際に以下4つの対応をお願いします。
下記に具体的内容を記載しておりますので、ご確認ください。
1 感染者(入所者及び職員)が発生した場合、相談ごとがあれば保健所へ連絡
2 接触者リスト・施設平面図の準備する
3 感染対策を講じる
4 施設内療養の準備を行う
1~4について、施設の全員で共有しながら同時並行で対策を進める必要があります。
※高齢者施設・障害者施設は下記のとおりです
【高齢者施設】 |
【障害者施設】 |
・養護老人ホーム |
・障害福祉サービス事業所(訪問系サービスのみを提供する事業所を除く) |
・特別養護老人ホーム |
・障害者支援施設 |
・軽費老人ホーム |
・福祉ホーム |
・老人デイサービス事業を行う事業所、老人デイサービスセンター | ・障害児入所施設 |
・老人短期入所事業を行う事業所、老人短期入所施設 |
・児童発達支援センター |
・小規模多機能型居宅介護事業を行う事業所 |
・障害児通所支援事業所 |
・ 老人福祉センター |
・身体障害者社会参加支援施設 |
・認知症グループホーム |
・地域活動支援センター |
・生活支援ハウス |
・盲人ホーム |
・ 有料老人ホーム |
|
・ サービス付き高齢者向け住宅 |
|
・介護老人保健施設 |
|
・看護小規模多機能型居宅介護事業を行う事業所 |
|
・介護医療院 |
1 感染者(入所者及び職員)が発生した場合、相談ごとがあれば保健所へ連絡
保健所は以下の情報を伺った上で、施設内の感染予防・感染拡大防止に係るアドバイスをいたします。
相談前には以下の情報を準備しておくとスムーズです。
〇施設名
〇施設の連絡窓口御担当者名、連絡先
〇感染者数(それぞれの発症日、入所されている居室)
〇罹患した入所者の施設利用日(陽性者が有症状の場合は発症日の2日前から、無症状の場合検体採取日の2日前からの施設利用の有無を教えてください)
〇罹患した職員の勤務日(有症状の場合は発症日の2日前から、無症状の場合検体採取日の2日前からの勤務の有無を教えてください)
〇発熱など体調不良者の人数(入所者・職員それぞれ)
〇施設全体の職員数、入所者数
〇看護師がいる場合、何名配置されているか、看護師の陽性者の有無
〇協力医療機関・嘱託医の医療機関名、医師名
集団発生報告について
令和5年5月8日以降は季節性インフルエンザ等と同様に5類感染症となることに伴い、社会福祉施設等から市町村等の社会福祉施設等主幹部局及び保健所へ集団発生報告を行う必要があります。
【集団発生報告基準】
社会福祉施設等の施設長は、次のア、イ又はウの場合は、市町村等の社会福祉施設等主管部局に迅速に、感染症又は食中毒が疑われる者等の人数、症状、 対応状況等を報告するとともに、併せて保健所に報告し、指示を求めるなどの措置を講ずること。
ア. 同一の感染症若しくは食中毒による又はそれらによると疑われる死亡者又は重篤患者が1週間内に2名以上発生した場合
イ. 同一の感染症若しくは食中毒の患者又はそれらが疑われる者が 10 名以上又は全利用者の半数以上発生した場合
ウ. ア及びイに該当しない場合であっても、通常の発生動向を上回る感染症等の発生が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合
2 リスト・施設平面図の準備する
保健所から求めがあった際にすぐに提出できるよう、準備しておきましょう。
- 入所者・職員の接触者リスト
※感染者の発症日(無症状の場合、検体採取日)の2日前から接触があった者について記載してください。
- 施設平面図(可能なら、入所者の名前が入っているもの)
3 感染対策を講じる
感染管理責任者(看護師・管理職等)が早急に行うべきこと
□ 感染者のケアを行う職員を固定する
□ 感染者のケアを行う担当職員とそれ以外の入所者のケアを行う職員の接触を可能な限り減らす(更衣室やトイレを分ける、休憩室を複数設置するなど)
□ 適切な防護具の着脱を指導する(参考:下記(2)感染者を隔離しましょう参照)
□ 作成した接触者リストをもとに、感染者や感染者と接触があったと思われる者のゾーニングを計画する(参考:下記(2)感染者を隔離しましょう参照)
□ 必要に応じて、現場の職員に施設内消毒の指示をする
(1)必要な資材が揃っているか確認しましょう
- 防護具(ガウン)
- 手袋
- マスク
- ゴーグル・フェイスシールド
- 消毒液
など
(2)感染者を隔離しましょう
a 感染者のいる区域に立ち入る職員は防護具等を着用しましょう
防護具等を正しく着用することで、ケアを行う職員や、感染していない入所者への感染を防止することができます。
特に脱ぐときは注意が必要!
ウイルスは防護具の外側についているので、綺麗になった手などで防護具の外側に触れないように意識して脱いでください。
PPE(個人防護具)の着脱方法については同一ページの「高齢者・障害者施設向けPPE着脱動画」を御覧ください。
スタッフが防護具をつけてレッドゾーンに入ったら
・飲食、トイレはできません。レッドゾーン内のみ動きます。
・途中サージカルマスクからN95マスクへの付け替えもできません。
・防護具の内側に触れることはできません。
・休憩が2時間ごとに取れるように配慮しましょう。
b ゾーニング(区画分け)しましょう
ゾーニングとは、感染している人・感染していない人・疑いがある人・それに至る導線を誰でも分かるように、分けることです。
陽性者・濃厚接触者を個室に移動させることができる場合は個室に移動させてください
4 施設内療養の準備を行う
症状等により入院の必要がない場合は施設内で療養をしてください。
高齢者の場合、初期は軽症・無症状であっても、急に重症化する場合がありますが、早期に治療することで重症化を防ぐことができるので、施設内でできる限りの対応ができるように準備しましょう。
【事前に準備しておくこと】
(1)入所者の治療について、ご本人やご家族の意向を確認しましょう
(2)受診・入院が必要な場合に備え、協力医療機関等と相談をしておきましょう
(3)BCP(事業継続計画)を作成しておきましょう
【感染者が発生したら】
(1)配置医、嘱託医、協力医、かかりつけ医等に連絡・相談
・入所者の現在の症状、基礎疾患などを報告の上、診察・治療をお願いする。
・医師の診察の上、さらに精密な検査等のため受診が必要か、または入院が必要か等について助言・指示を受ける。
(2)施設内の体制を検討しましょう
感染拡大状況に応じて、2週間から長くて1か月程度はこの対応が続きます。職員の勤務シフトや物品の確保など現在の対応が可能な状況であるかどうか確認しましょう。
【新潟県関連リンク】
高齢者施設について:新潟県福祉保健部高齢福祉保健課
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