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市販薬など一般用医薬品の乱用(オーバードーズ)について
市販薬など一般用医薬品の乱用(オーバードーズ)について
1 オーバードーズとは
市販薬をはじめとする医薬品にはそれぞれ決められた用法・用量があり、それらを守らずに過剰摂取する行為を「オーバードーズ」といいます。オーバードーズを繰り返すことにより、1回で服用する薬の量が増え続け、やめたくてもやめられない「依存症」になる恐れがあります。また、医薬品に含まれる成分は過剰摂取することにより、肝障害等の重篤な健康被害を引き起こし、最悪の場合、命を落とすこともあります。
2 オーバードーズの現状
2022年の国立精神・神経医療研究センターによる調査では、全国の精神科医療施設で薬物依存症の治療を受けた10代患者のうち、市販薬を主に使用していた患者は、全体の65.2%を占めています。これは、大麻や危険ドラッグよりもはるかに高い割合であり、また2016年の調査から市販薬の相談の割合が増加していることから、オーバードーズが若年層に浸透してきていることが分かります。
10代の主たる薬物の推移
※出典:全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査(2022、国立精神医療研究センター)
※出典:全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査(2022、国立精神医療研究センター)
3 オーバードーズに陥る原因
若者がオーバードーズに陥る背景として、家族や友人との関係で生じる不安やストレスを、市販薬を過剰摂取することで得られる精神の安定感や高揚感で解消することが挙げられます。実際にSNSでは「odレポ」という、市販薬の過剰摂取で得られた精神状態を綴った投稿が見られます。人間関係での悩みを抱えても、周りの人に相談できずにオーバードーズに陥ってしまうことが考えられます。
4 ひとりで悩まずにご相談を
オーバードーズに関する悩みを抱えている方は、一人で悩まずにご相談ください。新潟県では、薬物に関する相談窓口を設置しています。ご家族の方の相談も受け付けております。
厚生労働省【まもろうよこころ】webサイトでは、電話以外にも、チャットやSNSでの相談も可能です。
厚生労働省【まろろうよこころ】-相談窓口はこちらから<外部リンク>
新潟県薬物乱用防止啓発動画
新潟県では、オーバードーズを含めた薬物乱用防止事業を行っております。
新潟県警察ノードラッグ大使の「越後屋ときな」さんによるメッセージ動画も公開中です。是非ご覧ください。