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港湾事業と海岸事業
新潟県の港湾
新潟県の港湾は、国際拠点港湾の新潟港をはじめとして、直江津港、両津港及び小木港の重要港湾3港、岩船港、寺泊港、柏崎港、姫川港、赤泊港及び二見港(避難港)の地方港湾6港の計10港である。
各港とも幾多の歴史的な変遷を経ながら、その時々の海上交通や物資の集散交易の場として利用されており、近年では国際貿易や国内流通の結節点であるとともに、地域経済の拠点として大きな役割を担ってきている。
新潟港は、日本海側で最初に特定重要港湾に指定され、ロシア、中国、韓国などの対岸諸国や東南アジア地域との定期航路による経済交流が活発化する中で、石油やLNG(液化天然ガス)などのエネルギー供給基地、外貿コンテナ基地として重要な役割を果たしており、日本海側を代表する国際貿易港となっている。平成23年には港湾法の改正により、国際拠点港湾に改称されるとともに、同年、日本海側拠点港の「総合的拠点港」「国際海上コンテナ」「LNG」部門に選定された。
重要港湾である直江津港は、上越地域及び長野県北部地域さらに中京圏・関西圏への物流拠点として重要な役割を果たしており、平成23年度には「LNG」部門の日本海側拠点港に選定された。また両津港と小木港は、佐渡島の玄関口として、それぞれ重要な位置を占めている。
さらに、地方港湾も含めた各港に漁港区を配置するなど、地域産業とも密接に関連しながら、それぞれの地域で経済振興に寄与しており、高速交通体系の進展とあいまって、港湾の果たす役割と重要性は一層高まっている。
新潟県の港湾海岸
本県の海岸線延長は635.2 kmで、このうち港湾局所轄の港湾海岸は、内地86.2km、離島33.6kmの合計119.8 kmとなっている。
海岸事業は、波浪、津波その他の被害から海岸を防護し、国土の保全に資することを目的に昭和31年に海岸法が施行されて以来、実施されてきており、本県においても海浜地の侵食により海岸線の後退が著しく、防災機能が低下している状況から海岸保全施設整備の緊急かつ計画的な推進を図っている。
新潟海岸 松浜地区
港湾整備の概要
現在、新潟県内の港湾では、港湾事業や海岸事業でさまざまな整備を実施しているが、大きく分けて以下のような区分となる。
県内港湾の整備状況
国際拠点港湾 【新潟港】
新潟港【西港区】(平成25年度撮影)
新潟港【東港区】(平成25年度撮影)
重要港湾【直江津港、両津港、小木港】
直江津港(平成25年度撮影)
両津港(平成21年度撮影)
小木港【手前:北南地区、奥:羽茂地区】(平成21年度撮影)
地方港湾【岩船港、寺泊港、柏崎港、姫川港、赤泊港】
岩船港(平成24年度撮影)
寺泊港(平成24年度撮影)
柏崎港(平成24年度撮影)
姫川港(平成25年度撮影)
赤泊港(平成21年度撮影)
避難港【二見港】
二見港(平成21年度撮影)