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むらかみ・いわふね珍風景(珍風景番号113)
ヘリコプターで通勤?(珍風景番号113)
ヘリコプターで仕事場へ向かいます。
村上地区には、ヘリコプターで仕事場へ行く県職員がいます。
といっても、テレビドラマに出てくるような大富豪ではありません。
今回は、ちょっと趣向を変えて、ヘリで仕事場へ向かう風景(?)をご紹介します。
この風景が見られるのは、冬期間の毎週水曜日の朝、場所は荒川の河川敷。ヘリに乗り込んでいるのは、新潟県発電管理センターの職員2人。
なぜかというと
村上市坂町の発電管理センターは、県企業局が運転している県内12か所の水力発電所すべてを運転監視しています。各発電所は完全無人化されていて、発電管理センターから遠隔制御されています。
企業局の水力発電所の多くは、県土木部が治水等のために設置したダムを発電にも多目的利用しています。しかし、企業局が発電専用に設置したダムも3か所あり、そこには発電管理センターの職員が、年末年始も含めて1年中交代で駐在して、維持管理にあたっています。
雪に閉ざされた猿田ダムとダム管理所
3か所のダムのうち、猿田(さるた)ダム(村上市)と胎内(たいない)第1ダム(胎内市)は、ダムに通じる道路が冬期間冬期間(12月中旬~5月上旬)は雪崩のおそれがあるため除雪されず、通行できません。
そこで、駐在職員が交代する際にヘリコプターが使われているのです。
発電管理センターに出勤してからの移動なので、厳密には「通勤」ではなく「出張」ですね。
一人分の荷物は約30キロ
駐在職員は冬期間以外は週3回(月、水、金)交代していますが、冬期間は週1回交代となります。
冬期間、1回の勤務は、原則として水曜日から翌週水曜日までの7泊8日。7泊分の食料などを詰め込んだ、約30kgもある大荷物を持ってヘリに乗り込みます。(着替えはダム管理所にある程度置いてあって、自分で洗濯するんだとか。)
ヘリは有視界飛行のため、1週間後の水曜日に迎えのヘリが来るかどうかは、当日朝の天候次第。降雪による視界不良や強風等でヘリが飛べない場合は、翌日以降天候が回復するまで現地勤務が延長されるので、食料はちょっと多めに持っていくそうです。
また、病気になっても簡単には医者にかかれないので、体調管理には特に気を遣います。
冬期間通行止めとなる山奥へ、発電用ダムの管理のためヘリで飛ぶ、季節限定の珍風景でした。
これまでの珍風景
木造のアーチ橋(珍風景番号112)
林業の町らしい、木をふんだんに使った珍風景
掲載日:平成26年2月14日
ずらりと並んだ異形の神仏(珍風景番号111)
圓福寺に安置されている独特の仏像たち
掲載日:平成26年1月31日
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