本文
★新潟地域振興局管内★森林整備加速化・林業再生事業【事例紹介】
森林整備加速化・林業再生事業とは
国の補助金により県に造成された「森林整備加速化・林業再生基金」により、間伐・路網整備等の森林整備の加速化と間伐等の森林資源を活用した林業・木材産業等の地域産業の再生を図ります。
新潟地域振興局管内では、協議会運営費、境界明確化、間伐、路網、森林病害虫対策としての里山再生、木材の流通経費支援、地域材の利用開発、木材加工施設、木質ボイラー、公共木造施設等様々なメニューを活用し、地域産業の再生に取り組んでいます。
例えば、新潟管内は「木材の消費地」という地域特性から「地域材利用開発」というメニューを活用し、「くらしに木をつかう協議会」が木製ファニチャー等の試作・普及活動を実施しました。主なハード施設を次に紹介します。
※「くらしに木をつかう協議会」の取組についてはこちらをご覧ください<外部リンク>
越後杉流通活性化センター(愛称:越後森林館)
事業メニュー:木造公共施設等整備 (平成24年3月完成)
- 建物の特徴
- 新潟県産材をふんだんに使用した大規模木造施設であり、金物を使用しない伝統木構法で建築されており、大工の技と技術を最大限に活かした建物です。
- 特に多目的ホールは六角形でシンボル性の高いデザインとなっており、そこに使用される6本の根曲がり杉(産地:阿賀町4本、長岡市栃尾1本、村上市山北1本)は樹齢100年を越えます。
- 事業目的と効果
- 県産材の流通拠点として県下の木材流通の一元化調整が図れる(隣接地に新潟木材共販市場がある)。
- 森林整備を推進するための担い手育成研修会場として活用し、技術習得、知識の向上を図る。
- 金物を使用しない無垢材の木造建築物としては、県内最大級の木造施設となり、県産材活用事例として普及拡大効果が期待できる。
外観
ホールから廊下へ 曲がり材は曲がり梁に
ホール内観釘や金物を使わない木組みの工法
廊下上部の見事な小屋組
ホールの建て方開始夕方まで掛かってしまいました
木材市場に併設する越後森林館は越後杉のシンボル施設
内部に足場を組み骨組みを
マサカリによる加工(ホールの6本柱)
「ちょうな」による加工(ホールの6本柱)
職人の技(仕口加工は手刻み)
※越後森林館に関する詳細についてはこちらをご覧ください<外部リンク>
木材加工施設整備への補助
事業メニュー:木材加工流通施設等整備
新潟合板振興(株)
新潟県で針葉樹合板を製造している唯一の合板工場です。
平成22年度:ジョインター設備、リングバーカー用バーク排出チェーンコンベア、貯木場舗装
平成25年度:ナイフ研磨機、蒸煮室、接着機械ジョインター、単板挿入プレフィーダー
蒸煮室(蒸気で前処理することにより加工がしやすくなります)
単板挿入用プレフィーダー
※「越後杉合板・ECO合板ができるまで」はこちらをご覧ください<外部リンク>
(株)坂詰製材所
阿賀野市にある製材、乾燥、加工、プレカット、設計、建築と木材から住宅までを一貫して自社で行うことができる会社です。
平成25年度:木材乾燥機2台、木屑炊きボイラー、グレーディングマシン
木材乾燥機(大,小)
木屑焚きボイラー
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)