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新潟県森林・林業基本戦略
新潟県森林・林業基本戦略について
新潟県は、全国第6位の広大な森林を有し、人工林の7割が利用期に達するなど、森林資源が充実しているものの、資源を十分に活かしきれていない状況にあります。
一方で近年、森林は、「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、二酸化炭素の吸収能力の向上や、木材利用による炭素の貯蔵効果への期待がますます高くなっています。
このような中、県では、令和4年3月に本県林業の振興に向けて「新潟県森林・林業基本戦略」を策定しました。
一方で近年、森林は、「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、二酸化炭素の吸収能力の向上や、木材利用による炭素の貯蔵効果への期待がますます高くなっています。
このような中、県では、令和4年3月に本県林業の振興に向けて「新潟県森林・林業基本戦略」を策定しました。
目指す姿
森林の多面的機能が発揮され、森林資源を循環利用した持続的な産業の振興と山村地域の維持活動が順調に行われる姿を目指します。
(1) 循環型林業の確立
○ 地域の森林資源を循環利用するなど森林を持続的に活用することによって、手入れが行き届き、多面的機能が充実した森林の実現を目指します。
○ 木材の生産・加工・流通における情報の共有と効率化を進めることで、森林所有者と森林・林業関係者の収入拡大を図ります。
○ 製材工場などにおける乾燥能力の十分な確保や県産材需要の喚起をはじめとする取組によって、県産材のサプライチェーン(注)を構築し、製材工場や工務店が求める丸太や木材製品の安定供給を促進します。
(注):県産材の原木(丸太)の生産から製材・乾燥等、販売、物流を経て最終需要者(工務店等)に至る活動の一連の流れを指します。
○ 木材の生産・加工・流通における情報の共有と効率化を進めることで、森林所有者と森林・林業関係者の収入拡大を図ります。
○ 製材工場などにおける乾燥能力の十分な確保や県産材需要の喚起をはじめとする取組によって、県産材のサプライチェーン(注)を構築し、製材工場や工務店が求める丸太や木材製品の安定供給を促進します。
(注):県産材の原木(丸太)の生産から製材・乾燥等、販売、物流を経て最終需要者(工務店等)に至る活動の一連の流れを指します。
(2) 山村地域の維持活動の充実
○ 森林を森林環境教育やレクリエーション、健康づくりの場として利用することや、林業体験ツアーなどを行い、都市と山村との交流人口を増加させることで、山村地域の活性化を目指します。
○ 針葉樹や広葉樹などの森林資源を活用した新たなビジネスを創出し、山村地域に暮らす人達の収入の増加を目指します。
○ 針葉樹や広葉樹などの森林資源を活用した新たなビジネスを創出し、山村地域に暮らす人達の収入の増加を目指します。
(3) 森林の持つ多面的機能の発揮
○ 森林資源の循環利用を図ることで、森林整備や木材利用が促進され、森林の持つ県土の保全や水源かん養、二酸化炭素吸収などの多面的機能の増進を図ります。
○ 県民が森林・林業のサポーターとなるよう、森林や木材とのふれあいなどを通じて、森林の持つ多面的機能や県産材を使用する意義などについての理解を深めます。
○ 県民が森林・林業のサポーターとなるよう、森林や木材とのふれあいなどを通じて、森林の持つ多面的機能や県産材を使用する意義などについての理解を深めます。
目指す姿の実現に向けた方針と取組
方針1 森林資源等の利用拡大 “稼ぐ”
○ 成熟した森林の伐採を促し、次世代の森を再生させる、主伐・再造林による循環型林業を推進します。
○ 製材工場間の連携や乾燥能力等の向上を図り、十分な乾燥等の品質を有する県産材製品を安定供給します。
○ 県産材を使用した住宅建築やリフォーム等を支援します。
など
○ 製材工場間の連携や乾燥能力等の向上を図り、十分な乾燥等の品質を有する県産材製品を安定供給します。
○ 県産材を使用した住宅建築やリフォーム等を支援します。
など
方針2 森林所有者から消費者までをつなぐ、仕組みづくり “つなぐ”
○ 川上から川下までの事業者の関係構築を支援し、森林資源の生産・利用拡大を図る「つなぐプロジェクト」を全県展開します。
○ 木材流通の実態や川上・川中・川下に精通したコーディネーターを育成・派遣します。
など
○ 木材流通の実態や川上・川中・川下に精通したコーディネーターを育成・派遣します。
など
方針3 担い手の確実な確保・育成 “育てる”
○ 林業事業体の経営基盤を強化し雇用条件の改善を促進します。
○ 林業の説明会や技術研修などを通じて、異業種からの林業への参入を促進します。
など
○ 林業の説明会や技術研修などを通じて、異業種からの林業への参入を促進します。
など
方針4 県民の森林・林業に対する理解促進 “支える”
○ 森林・林業教育などを通じて、県民の森林・林業に対する理解を促進します。
○ 木材利用の意義等の理解拡大による県産材の利用を促進します。
など
○ 木材利用の意義等の理解拡大による県産材の利用を促進します。
など
戦略の進め方
森林所有者から消費者までをつなぐ仕組みづくりを横のベクトルとして「つなぐプロジェクト」を全県展開し、森林資源の利用拡大を縦のベクトルとして、主伐・再造林を推進し、木材の生産・供給拡大を図ります。この2つ合わせたベクトルにより目指す姿を実現します。
目標
目指す姿の実現に向けて、川上から川下までの連携した取組や、循環型林業の中心となる木材の生産拡大を目標項目とします。
○ つなぐプロジェクトの地区数:30地区
○ 素材生産量の年増産量:20,000m3/年
○ つなぐプロジェクトの地区数:30地区
○ 素材生産量の年増産量:20,000m3/年
推進期間
令和4年度から令和10年度までの7年間
戦略の取組について
戦略の目指す姿の実現に向けての取組を紹介します。
新潟県森林・林業基本戦略推進検討会
森林・林業基本戦略の取組内容や課題を検証・評価し、今後の推進方法に反映させることを目的に森林・林業基本戦略推進検討会を開催します。
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