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佐渡のお魚情報通信(ナガモ第2号)
今回のお魚 ナガモ第2号
両津市場に水揚げされたナガモ(左)、スーパーの商品(右)
ナガモは2012年2月22日に既にご紹介しましたが、現在、多数水揚げされていますので、改めてご紹介します。
佐渡を中心に「ナガモ」と呼ばれている海藻は、標準和名を「アカモク」と言い、ホンダワラやヒジキなどと同じ仲間です。近年の健康食ブームで全国的にも食用とする地域が増えているようですが、佐渡では古くから食用にされています。
ナガモの寿命は1年で、1月~3月にかけて大きく生育し、5メートル以上にもなります。このように大きくなったナガモを刈り取り収獲します。天然ものに加え、島内6地区では養殖が行われています。
また、2014年11月にプライドフィッシュプロジェクトにおいて、新潟県の春の魚に選定されました。
調理の際は、まず茎から葉をこそげ取り、ザルに入れてお湯にくぐらせます。加熱すると藻体が鮮やかな緑色に変わります。その後、冷水をかけて冷やし、食べやすい大きさに刻むとナガモ独特の粘りが出てきます。
ナガモの下ごしらえの手順
ナガモの調理例
そのまま、ポン酢しょうゆやご飯にのせて頂けます。また、納豆やなめ茸と混ぜても、味噌汁にしても相性抜群です。他にも、だし巻き卵にもしてみましたが、いずれの食べ方も美味しく頂けました。
ナガモは冷凍すると長期で保存することができます。たくさんある場合は、小分けにして冷凍しておくと、食べたいときに解凍し茹でれば、食べることができます。この時期にしか獲れないナガモをぜひご自宅で味わってみてはいかがでしょうか。