本文
【新発田】かんがい排水事業
実施事業の紹介
農業用水再編対策事業(地域用水機能増進型) 胎内川沿岸地区
事業の概要
農業生産においては、農業用水を安定的に確保し、適期・適量の供給を行うことと、農業排水や雨水を適切にかつ安全に排水することが必要です。かんがい排水事業では、それらの目的を果たすために、ダム、頭首工、用排水機場、幹線用排水路等の農業用用排水施設を新設したり、廃止または更新等をすることができます。
地区の概要
昭和20年から30年代に整備した既存の用水路は、石積み護岸が破損し漏水するなど維持管理が大変でした。
胎内川の左右岸に広がる田んぼは、30a区画から50aまたは100aの大区画へ整備するほ場整備事業が行われています。これと合わせて用水路のルートを変更し、また老朽化した農業用水施設を改修することで大区画化した田んぼに安定した用水の供給が可能となります。
また、集落内を通る用水路は、点在する洗い場を保存するほか新たに親水護岸を整備するなど、地域住民が親しみを持てる用水路整備を行いました。
工事概要
- 工期:平成元年~24年
- 受益面積:2,798ha
- 主要工事:用水路 35,478m(19路線)/揚水機場3箇所/水管理システム1式
- 事業費:8,207百万円
- 関係市町村:胎内市、新発田市、村上市
胎内川の左右岸に広がる受益地
工事の実施例
用水路を整備しました。
農地に送水する宮瀬江用水路
西条江用水路の親水護岸工
地域用水が持つ機能を維持します。
改修前の石積み護岸の中条江用水路
改修後も洗い場を利用できるようにしました
事業の効果
平成22年度に受益地内の整備済み農業用施設45箇所(頭首工2箇所、分水工12箇所、用水機場23箇所、補給揚水機場4箇所、除塵機4箇所)の監視と、全ての分水工と補給用水機場を遠方から操作できる水管理システムを新たに整備しました。
この水管理システムの導入により、農業用水の有効利用と管理の合理化を図ることができます。
モニターにより農業用施設を監視
かんがい排水事業と併せ行う農地防災排水事業 阿賀野川右岸地区
事業の概要
排水条件が地形的に不利な低平な地域においては、かんがい排水事業の排水基準(10年確率降雨量)では事業目的の達成が難しいことから、農地防災排水事業と併せて一体的に整備することで、農地防災排水事業の排水基準(50年確率降雨量)で施設の整備計画を立てることができます。
農用地や農業用施設の雨水等による災害の発生を未然に防止し、かつ地区外へ円滑に排水するために、排水機場、排水樋門、排水路等の排水施設について、先の基準に基づいた新設又は改修を行うことができます。
地区の概要
本地区は農地約10,500haの低湿な農業地帯であり、古くから土地改良事業により基幹排水施設の整備を行ってきました。昭和62年~平成18年に実施した国営阿賀野川右岸土地改良事業では、福島潟周辺の低湿な耕地を湛水被害から守るため、新井郷川排水機場などを更新する工事を行いました。
本地区では上位事業である国営事業の効果を十分に発揮するため、関連する排水路や排水機場など11施設を更新する工事を行っています。
工事の概要(3地区)
- 受益面積:2,615ha
- 主要工事:排水路 9,772m(5路線)/排水機場 4箇所
- 事業費:11,869百万円
- 関係市町村:新潟市(北区)、新発田市、阿賀野市
この地図は国土地理院発行の5万分の1地形図を使用
阿賀野川右岸地区 計画一般図 [PDFファイル/1.85MB]
万十郎川排水機場工事(排水ポンプ)の進捗状況について<外部リンク>
万十郎川排水機場工事(上屋、排水樋門)の進捗状況について<外部リンク>
福島潟周辺の排水のしくみ
新潟地域振興局企画振興部ホームページ「新潟市を水から守る(北区編)」をご覧ください。
湛水被害の一例
平成10年8月4日、新潟県北部に停滞した梅雨前線の影響で下越・佐渡地方を中心に激しい雨が降りました(8月4日水害)。4日午前零時からの24時間降水量が新潟市で265mmを観測するなど記録的な豪雨となり、新発田市、阿賀野市、新潟市では2,000戸以上の家屋が浸水し、耕地は長時間にわたる湛水被害が生じました。
万十郎川排水路に隣接する耕地
塚田川と隣接する耕地
集落内を通る奥右衛門川排水路
集落内を通る奥右衛門川排水路
北蒲原地域の農業用用排水施設のあゆみ
当部ホームページ「水をめぐる歴史ガイド」をご覧ください。
万十郎川排水機場工事(排水ポンプ)の進捗状況について〔以下、外部リンク〕
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)