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加治川治水ダムの建設記録
加治川治水ダムは、昭和42年から昭和49年まで8年間の現場工事で完成しました。
昭和42年度
4月、旧新発田土木事務所にダム調査担当班が設置され、水理調査、航空写真測量、第1候補地のダムサイト付近地形測量、試錐、試掘など調査を実施。
昭和43年度
第2候補地の弾性波探査、試掘横行調査及び透水試験をかねたボーリング調査を実施。その結果、ダムサイト建設地を第2候補地に決定。
昭和44年度
4月1日加治川胎内川開発事務所を新発田市に開設、前年度に引き続きダム地点、原石山予定地、仮設備予定地の諸調査。工事用道路、現場事務所などの工事を実施。
昭和45年度
加治川治水ダム建設工事の入札実施。その結果、株式会社熊谷組、佐藤工業株式会社、大成建設株式会社の共同企業体と工事契約締結。6月から建設機材を搬入後、本体掘削及び仮設備工事、原石山進入路工事、仮排水隧道工事など一斉に着手した。また、ダム本体水理実験を実施。
昭和46年度
前年度に引き続き本体掘削、仕上げ掘削に入り基礎グラウト工にも着手。8月28日第1回地盤検査を受検、本体コンクリートの打設開始、10月27日11ブロックにて定礎式が挙行された。12月にはコンクリート打設量が4万5千立方メートルを突破して工事は最盛期になった。
昭和47年度
前年度に引き続き本体コンクリートの打設実施。7月14日累計10万立方メートル、10月27日20万立方メートルを記録。また、昭和48年度内の倉ダムの完成に向けて下流の警報設備など共同施工により、統轄管理事務所、内の倉ダム管理所(農林省施工)、無線送受信所、水位局、警報局の新設工事を実施。オリフィスゲート1門を据付。
昭和48年度
前年度に引き続き本体コンクリートの打設実施。5月23日30万立方メートルを記録、コンクリート冷却工は標高298.5メートルまで実施。11月27日コンクリート打設は完了し、雨量局、警報局の新設工事を実施。
昭和49年度
照明、エレベータ、クレストゲート、予備ゲート、クレーン、計測設備などの付帯設備設置工事を実施。8月9日一部使用を開始。前年に引き続きコンクリートの冷却工を行い、安定温度に達したので最後のジョイントグラウトを実施。その後建設機材は撤去に入り9月のケーブルクレーン撤去をもって完了した。また併せてダム天端及び県道の舗装、ダム管理所、管理用設備据付け調整などを実施。10月1日試験湛水を開始した。昭和49年10月17日木曜日大安、ダム竣工式を迎えました。
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