本文
海岸漂着物の現状について
新潟県の海岸は、良好な自然環境に恵まれ、海水浴や釣り、サーフィンなどのレクリエーションや、沿岸の散策などを通じて人々に親しまれています。
一方で、地球規模での環境汚染が懸念されている海洋プラスチックごみをはじめ、大量の漂着物が流れ着き、景観や自然環境の悪化が課題となっています。
このため、新潟県では、「新潟県海岸漂着物対策推進地域計画」を策定し、国、市町村、民間団体等と連携を図りながら海岸漂着物の回収・処理や発生抑制等に取り組んでいます。
海岸に漂着するごみには、国内由来のものや生活ごみも多く含まれており、身近なところから流出防止に取り組むことが大切です。
海岸漂着物の現状
海岸漂着物の回収・処理量
海岸管理者や市町村が国の補助金を活用して回収・処理した量は、年間1,500~2,000トン程度となっています。
海岸漂着物等の回収・処理量及び事業費
海岸漂着物の種類
令和3年3月に海岸漂着物の実態を把握するため、本土沿岸として荒井浜海岸(胎内市)、野積海岸(長岡市)、直江津港西海岸(上越市)の3海岸おいて、佐渡沿岸として素浜海岸(佐渡市)において、海岸漂着物の種類ごとの重量、個数、言語表記を調査しました。
〈材質別組成比(重量)〉
海岸漂着物の材質別の組成比(重量)は、本土沿岸及び佐渡沿岸いずれも、流木等の自然物が最も多く、次いでプラスチック類が多くを占めました。特に佐渡沿岸ではプラスチック類が4割近くを占めました。
県内海岸の漂着物の材質別組成比(重量)
〈プラスチック類の種類別組成比(個数)〉
回収した海岸漂着物のうち、プラスチック類の種類を個数別に見ると、飲料用ペットボトル等のプラスチックボトル類や食品容器・包装が約半数を占めており、日常生活に伴って生じるごみも多く含まれていると考えられます。
県内海岸のプラスチック類漂着物の種類別組成比(個数)
〈表記言語別の組成(個数)〉
表記言語が確認できた海岸漂着物の個数を言語別に比べてみると、本土沿岸では日本語表記のものが外国語表記のものより多かった一方で、佐渡沿岸では外国語表記のものの方が多くみられました。
県内海岸の漂着物の表記言語別組成比(個数)
【調査結果等】
・令和5年度新潟県海岸漂着物等実態調査業務報告書 [PDFファイル/2.53MB]
・令和4年度新潟県海岸漂着物等実態調査業務報告書 [PDFファイル/8.63MB]
・令和3年度新潟県海岸漂着物等実態調査業務報告書 [PDFファイル/9.25MB]
・令和2年度新潟県海岸漂着物等実態調査業務報告書 [PDFファイル/9.03MB]
・令和元年度新潟県海岸漂着物等実態調査業務報告書 [PDFファイル/5.59MB]
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)