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平成20年2月定例会(第10号発議案)
平成20年2月定例会で上程された発議案
建設労働者の雇用確保と労働条件向上についての決議
第10号発議案
建設労働者の雇用確保と労働条件向上についての決議
上記議案を別紙のとおり提出します。
平成20年3月19日
提出者 中原 八一、小林 林一、佐藤 純
沢野 修、柄沢 正三、小野 峯生
三林 碩郎
賛成者 提出者を除き議員全員
新潟県議会議長 長津 光三郎 様
建設労働者の雇用確保と労働条件向上についての決議
建設産業は、本県の地域経済の振興と雇用を担う重要な基幹産業であり、良質な社会資本整備の担い手として、また、除雪や災害復旧など、地域の安全・安心を確保する上で欠かすことのできない存在である。
しかるに、建設産業の担い手は、高齢化が進み、若年の新規労働力の確保が難しくなってきている。建設労働者の待遇が著しく低いことが、他産業に労働力を移転させている。
また、昨今の建設投資の抑制による受注機会の減少や競争の激化を背景に低価格入札が頻発し、本県の建設労働者の賃金実態を反映する公共工事設計労務単価は、全国43位と著しく下位に低迷している。
建設業の付加価値額を引き上げることなしに、本来、必要な建設労働者の雇用確保と労働条件の向上を行うことは極めて困難な状況と言わざるを得ない。
よって本県議会は、建設労働者の雇用確保と労働条件の向上のため、最低制限価格の引き上げなどの低価格入札対策をはじめとする抜本的な取り組みを早急に実施すべきことを強く求めるものである。
以上、決議する。
平成20年3月19日
新潟県議会