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平成15年12月定例会(企業会計決算審査特別委員長報告)
平成15年12月定例会 企業会計決算審査特別委員長報告(12月8日)
委員長 小川 和雄
企業会計決算審査特別委員会に付託されました企業会計決算関係四議案の審査経過並びに結果について、御報告申し上げます。
この4議案は、いずれも去る9月定例会において、継続審査となり、閉会中審査を重ねてまいりましたが、12月5日にその審査を終了したものであります。
以下、審査の過程で述べられた主な意見について申し上げます。
まず、病院事業会計として
- 県立病院の経営改善に当たっては、損益が前年度より悪化し大幅な赤字決算となったことに加え、累積欠損金300億円を超えるなど極めて厳しい経営状態にあるので、各病院ごとの具体的な経営改善計画や数値目標を明確に示したうえで実効ある具体策の推進に努めるべきとの意見。
- 県立病院の医師確保については、医師の大規模病院志向などにより地域に密着した中・小規模の病院の充足率が低い状況にあるので、地域の医療需要への対応のほか医師の資質向上の観点からも、地域医療病院への医師の配属に係る有効かつ具体的な方策を積極的に検討すべきとの意見。
次に、電気事業会計として
1 地域振興積立金の活用に当たっては、関係部局と協議したうえで使途を決定しているとはいうものの、県民への適切な利益還元に努める必要があると思われるので、使途に関して広く県民の意見を聞く方策を検討すべきとの意見。
次に、新潟東港臨海用地造成事業会計、工業用地造成事業会計共通事項として
1 企業誘致については、新たな雇用の創出による県内経済の活性化などをその効果として挙げているが、誘致企業の約半数が県内企業の移転であることから、十分な効果が得られていないと思われるので、これまでの実績等について詳細な分析と評価を行い、今後の誘致の在り方を十分検討すべきとの意見。
以上が審査の過程で述べられた主な意見であります。
次に、議案採決に先立ち、各党党議結果の報告を求めたところ、自由民主党、新潟みらい、無所属の会、公明党、無所属中川カヨ子委員並びに無所属片野猛委員からは、全議案いずれも原案賛成。
社会民主県民連合からは、審査の過程で申し述べた意見・要望を付して、全議案いずれも原案賛成。
日本共産党からは、第190号議案のうち、電気事業会計については、事業の必要性について問題のある奥胎内ダムに関する支出があるため、工業用水道事業会計については、新潟臨海工業用水道に対する一般会計からの繰出しがあるため、工業用地造成事業会計並びに第191号議案の新潟東港臨海用地造成事業会計については、安易で無謀な開発であり、一般会計からの多額な借入れが、県民生活を圧迫しているため、第193号議案については、県民への利益還元が行われていないため、それぞれ反対。残りの第192号議案については、原案賛成というものであります。
次いで採決を行い、全議案とも原案のとおり認定または可決すべきものと決した次第であります。
以上をもって報告といたします。