本文
平成19年9月定例会(厚生環境委員長報告)
平成19年9月定例会 厚生環境委員長報告(10月12日)
委員長 佐藤 莞爾
厚生環境委員会における付託案件等の審査経過並びに結果について御報告申し上げます。
まず、県民生活・環境部関係として
新潟県中越沖地震復興基金の創設に当たっては、画一的な既存制度の対象要件に該当せずきめ細かで利便性の高い制度を渇望する被災者が多いので、多様なメニューが要望された新潟県中越大震災復興基金の経験を踏まえ、地域の雇用を支える被災中小企業者への設備修繕支援や新潟県中越大震災との二重被災者への特例適用など個々の実情に対応し得る支援を早急に実現すべきとの意見。
次に、防災局関係として
新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所の被災に係る対応については、稼働中の原子炉の緊急停止により安全が確保されたものの、所内変圧器火災の消火活動や被災情報の遅れから県民の不安感が必要以上に増大しているので、東京電力への危機管理体制整備の要求と国の情報提供体制見直しの要望とともに、不安払しょくに向けた徹底的な検証に努めるべきとの意見。
次に、福祉保健部関係として
災害時における断水については、被災者に生活用水の耐乏を強いるとともに、新潟県中越沖地震の発生した盛夏などにおいて衛生環境の悪化のおそれがあるので、早期復旧等の手だてとともに、被災直後の生活用水の確保を検討すべきとの意見。
次に、病院局関係として、
県立病院の経営改革に当たっては、情勢変化に応じた柔軟な経営感覚とともに、高度医療やへき地医療を担う県としての役割が重要であるので、先進医療研究や地域医療など個々の役割を踏まえた事業精査に努めるべきとの意見。
以上が、審査の過程で述べられた主な意見の概要であります。
次に、議案採決に先立ち、各党党議結果の報告を求めたところ、各党とも全議案いずれも原案賛成というものであります。
次いで採決を行い、全議案とも原案のとおり可決又は承認すべきものと決しました。
次に、請願・陳情の審査結果について申し上げます。
陳情第6号については、継続審査。
残りの請願第8号及び陳情第7号については、いずれも願意妥当と認め、採択すべきものと決した次第であります。
なお、採択された陳情は、知事に送付すべきものと決しました。
また、本委員会として、「尾瀬国立公園の速やかな自然環境保全を求める意見書」を発議することと決しました。
以上をもって、報告といたします。