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平成20年6月定例会(第22号発議案)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0002072 更新日:2019年1月17日更新

平成20年6月定例会で上程された発議案

銃刀法の早期改正と無差別殺人事件防止対策に関する意見書

第22号発議案

 銃刀法の早期改正と無差別殺人事件防止対策に関する意見書

上記議案を別紙のとおり提出します。

平成20年7月11日

提出者 建設公安委員長 斎藤 隆景

新潟県議会議長 長津 光三郎 様

銃刀法の早期改正と無差別殺人事件防止対策に関する意見書

 去る6月8日、現代日本をあらわす象徴的な地域であり、世界的にも有名となった東京・秋葉原において、トラックで歩行者天国に突っ込み通行人を死傷させた後、さらに次々と刃物で襲い、大勢の人を死傷させるという無差別殺傷事件が発生した。
 理不尽にも犠牲になった被害者の恐怖、遺族の悲しみ、怒りの大きさは図り知れないものがある。「世の中が嫌になった、誰でもいいから殺したかった」などという、卑劣で身勝手な理由で事件を引き起こした犯人に対しては、憤怒の念を禁じ得ないところであるが、一方で、殺傷力の高い刃物が容易に入手できる現状にも目を向ける必要がある。
 このたびの事件おいて使用された「ダガーナイフ」は、人気ゲームで主人公が使う武器で、特に若者に人気のアイテムとなっている。ダガーナイフは、もともと戦闘用に開発されたことから殺傷能力が非常に高く、両側に刃がついていることから日常での実用には不向きなものである。
 現行の銃刀法は、刃渡りや形状等で刃物の危険度を判断し、刀剣類として所持が禁止されるのは「刃渡り15センチメートル以上の刀や剣など」と規定されていることから、今回使用された13センチメートルのダガーナイフは、刃渡りや形状等から銃刀法上の刀剣類には当たらず規制外となる。
 また、刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物は、正当な理由なくして携帯することが出来ないが、所持すること自体は禁止されておらず、今日のネット社会の繁栄する状況においては、誰でもが、いつでも特定されることなく自由に購入できる状況にある。
 よって国会並びに政府におかれては、事件の背景分析等による徹底した真相究明と今後同様の事件が発生することを防止するため必要な法改正や整備等を進め、一般の社会生活には必要のない刃物を排除する事と、ネット社会における無秩序な商品販売等の経済行為を改善することを強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成20年7月11日

新潟県議会議長 長津 光三郎

衆議院議長 河野 洋平 様
参議院議長 江田 五月 様
内閣総理大臣 福田 康夫 様
経済産業大臣 甘利 明 様
国家公安委員長 泉 信也 様
警察庁長官 吉村 博人 様

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