本文
平成18年請願第3号
平成18年請願第3号
第3号 平成18年2月16日受理 総務文教委員会 付託
AED(自動体外式除細動器)の普及に関する請願
請願者 代表 清水克子
紹介議員 佐藤信幸君 大渕 健君
(要旨)
現在、県の施設でAEDが設置されている場所は、ビッグスワン、朱鷺メッセ、県立新潟工業高等学校に各1台ずつのみと把握している。
しかしながら、新潟県では、平成16年の1年間だけで、心肺停止で病院に運ばれた方の人数は2,191名、その内その後1か月生存された方の人数は58名で、救命率わずか2.65パーセントと非常に低い現状である。
心臓突然死の多くは病院外での発生が多いため、心停止となった方を救命するには、一次救命処置が非常に重要である。中でも除細動は1分遅れるごとに生存率が7から10パーセント低下すると言われており、その重要性が強調されている。
心停止から1分で除細動を行った場合、約9割の生存率、3分の場合は、約7割の生存率、5分の場合は、約5割の生存率となっている。
また、救急車の到着まで全国平均で6.3分、救急隊員が傷病者と接触するまでに12.7分かかると言われている。現段階では、心臓の波形を規則正しい波形に戻すためには、医師や救急隊員でもAEDを使わなければ戻らない。いち早くその場にいる一般市民がAEDを使い、除細動を行うことで生存率が上がることは、愛知万博でも効果は証明されている。
ついては、貴議会において、次の事項に配慮されたい。
- 早急に県立の学校(養護学校を含む)全校にAEDの設置を進めること。
- 学校でのBLS(迅速な救命隊要請、心肺蘇生(そせい)法の実施や除細動の実施)教育を行うこと。