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にいがた県議会だより第77号(本会議質問15)
一般質問(3月3日)
小山大志議員
(自由民主党)
「出向くケアと医療」の仕組みとICTの連携について
(問) 十日町市では、一昨年から新潟大学寄付講座を開設し、中山間地域である妻有地域の医療と介護を地域で支える「出向くケアと医療」の仕組みづくりを進めている。一方で、妻有地域をはじめとする中山間地域などの条件不利地域においては、医療分野のICT活用も重要な要素であると考える。県としても、「出向くケアと医療」の仕組みと「医療分野でのICT」の積極的な連携を進めていくべきと考えるが、所見を伺う。
(答) 県民が住み慣れた地域で自分らしい生活ができるよう、地域包括ケアシステムの構築が求められている中で、在宅医療提供体制の充実は重要であると考えている。
在宅医療に関しては、医療・介護に携わる多職種間の連携や情報共有、医療スタッフ等の負担軽減などの課題もあり、ICTの活用は、こうした課題を克服するための有効な手段になるものと認識している。
このため、県では、病院、診療所、介護事業所等が連携し、ICT技術を活用した患者・利用者情報を共有する地域医療連携ネットワークの構築を支援してきており、十日町市を含む魚沼地域においても、「うおぬま・米(まい)ネット」が整備され、多くの医療機関と介護事業所等が参加し、在宅の医療現場の負担が軽減されてきたところである。
これに加え、今後は「ヘルスケアICT立県」実現プロジェクトにおいても、在宅医療の推進につながる取組を進めていきたいと考えている。