本文
にいがた県議会だより第78号(本会議質問10)
一般質問(6月21日)
桜庭節子議員
(自由民主党)
きのこの菌床の製造地表示に関する輸入菌床問題について
(問) 中国で種菌を植え付けられたキノコの菌床は千葉などへ輸入されて国内のハウスで発芽・栽培するため、食品表示法上国内産と表示されて出荷されている現状があり、その生産量は2019年で14%程度であり、2020年ではさらに増加していると予測される。消費者庁は「栽培キノコについて菌床の生産地も記載することが望ましい」という指導をしているが、努力義務でしかない。国内生産者は国産菌床のマークを作りパッケージに記載してはいるが、消費者にはわかりづらい。生産者にとっては値崩れの不安があり、消費者にとっても食の安心・安全の面から表示の改善が必要と考える。これらの県の輸入菌床問題に対する認識を伺うとともに、菌床原産地の表示義務化を実現するべく県から国へ強く要望すべきと考えるが所見を伺う。
(答) 国産・外国産を問わず菌床の製造地が商品に表示されることは、消費者にとって、より多くの情報で食品選択が可能になるとともに、生産者にとっても、産地に対する消費者の関心が高まり、商品価値の向上につなげられるものと認識している。
このため、国と連携し、菌床の製造地表示を生産者に働きかけていく。
また、表示の義務化については、様々なコストが発生することも想定されるため、広く生産者や関係団体などの意向を確認し、国への働きかけを検討していきたいと考えている。