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にいがた県議会だより第79号(本会議質問14)
一般質問(10月4日)
市村浩二議員
(公明党)
地元プロ・オーケストラの創設について
(問) 近隣県にはプロ・オーケストラが存在するが、本県にはなく、児童・生徒がプロの生演奏に接する機会が極端に少ないと感じる。本年6月の常任委員会では、厳しい県財政と、新型コロナで厳しい状況にある文化芸術団体・個人を広く支援していくことが今は必要との答弁であったが、本県の未来を担う子どもたちの情操教育や、音楽文化の醸成や振興発展を中長期的な展望から考えれば、地元プロ・オーケストラの創設に向け、さまざまな知恵を出し、前向きに検討していくべきと考えるが、所見を伺う。
また、機運醸成のため、就学児童等を対象にしたオーケストラ鑑賞会のモデル事業公演を行うことを提案するが、併せて所見を伺う。
また、機運醸成のため、就学児童等を対象にしたオーケストラ鑑賞会のモデル事業公演を行うことを提案するが、併せて所見を伺う。
(答) 県では、「新潟県文化祭」における県主催ステージ公演や出前体験教室、県文化振興財団が行うコンサートなどを通じて、児童・生徒がプロの音楽家などの生演奏に接する機会を提供しているところである。
また、県内各地にオーケストラの団体が存在し、それぞれの地域で、公演や学校への出張コンサートなどの活動を行っていると承知している。
県としては、児童・生徒が音楽に親しみ、関心を持ってもらうため、これらの取組を通じて、プロの音楽家などの生演奏に接する機会を充実させていくことが必要であると考えている。地元プロ・オーケストラについては、中長期的な課題として、今後、他県から情報収集をしながら、勉強していきたいと考えている。
次に、就学児童等を対象にしたオーケストラ鑑賞会のモデル事業公演の実施についてであるが、児童・生徒を対象としたオーケストラの鑑賞機会としては、国の事業を活用した学校におけるオーケストラの巡回公演や、県内各地のオーケストラ団体等による学校への出張コンサートなどが行われている。
また、県では児童・生徒に文化芸術に関心を持ってもらうとともに、県内で活動する芸術家の活躍の場を広げることを目的に、小・中学校等に音楽家などの芸術家を派遣する「出前体験教室」を実施しており、オーケストラ団体にも派遣芸術家として登録してもらっている。今年度は、予算額を大きく上回る芸術家派遣の要望があることから、本議会に増額を諮(はか)っているところである。
県としては、児童・生徒に規模の大きなオーケストラを含め幅広い分野の音楽に関心を持ってもらうことが必要であると考えており、学校の希望等を踏まえつつ、音楽に触れる機会を提供していく。その中で、オーケストラの鑑賞の機会を増やすことについても検討していきたいと考えている。