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にいがた県議会だより第80号(本会議質問12)
一般質問(12月7日)
保坂裕一議員
(自由民主党)
伝統的工芸品等を活用した観光振興について
(問) 県内には、伝産法に指定された「伝統的工芸品」が16品目あり、産地は13産地ある。また、指定はされていないものの古くから地域に伝わる歴史的な工芸品の産地も多数存在している。県内各地に点在するこれらの産地を線で結んだ観光ルートの開拓や、民間と連携した観光商品開発を行うことによる「伝統産業観光」の推進は、周辺地域における経済活性化に繋がると考えるが、所見を伺う。また、今後、需要が回復すると見込まれる外国人観光客の受け入れも意識して体験型観光を取り入れることにより、更なる効果が見込まれると考えるが、併せて所見を伺う。
(答) 地域に伝わる工芸品は、その土地の歴史や暮らし、風土を背景に受け継がれてきたものが多いことから、ストーリー性をもった発信が可能であり、これらの産地を組み込んだ観光ルートの開拓や商品開発により、周辺地域における経済活性化が期待できるものと考えている。
また、旅行消費単価の高い欧米を中心とした外国人観光客の間で、日本の伝統文化に対する関心やニーズが高まっていることから、地域の特色ある工芸品に関する体験メニューの充実を図ることで、本県への誘客や域内消費額の増加につながるものと考えている。
関心を有する地元市町村や関係者と連携しながら、体験型コンテンツの開発や受入体制整備を支援するなど、伝統的工芸品等を活用した観光振興に努めていきたいと考えている。