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にいがた県議会だより第85号(本会議質問18)
一般質問(3月2日)
小島義徳議員
(無所属)
医師確保に向けた制度改正要望の成果について
(問) 国の医師偏在指標が全国最下位の本県にとっては、医師確保が最大の課題である。本県では地域枠の拡大のほか、独自の取組を行うとともに、これまでも毎年「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」として、抜本的な制度改正を国に要望してきたものと承知しているが、これらの制度改正に向けた要望の成果について伺う。
(答) 医師の不足や偏在を解消するためには、制度的対応など国でなければできないことも多いことから、これまでも医師少数県による「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」などを通じて、国に対して臨床研修制度の見直しや専門研修の定員に係るシーリングの徹底、大学医学部の大幅な定員増などの政策提言を行っているところである。
これらの要望により、首都圏などの臨床研修医の募集定員が減少したほか、医学部臨時定員増の延長や、地域医療介護総合確保基金の医師少数県への配分額加算による重点配分など、一定の成果が出ている。
また、先般、全国知事会の代表として、国の臨床研修及び専門研修の制度を検討する部会の委員に就任したところであり、こうした検討会も活用しながら、引き続き、実効性のある偏在対策につながる抜本的な制度改革の実現に向けて、時機を失することなく国に働きかけていく。