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にいがた県議会だより第93号(本会議質問21)
一般質問(2月27日)
馬場秀幸議員
(無所属)
被ばく線量シミュレーションの条件について
(問) 知事は12月議会の答弁で、「過度な放射線のリスクを考えた避難というのは、実効性のある防災計画であるとは言えない」との原子力規制委員会山中委員長の発言を引用し、福島第一原発事故並みの放射性物質の放出を想定した被ばく線量シミュレーションは行わないと述べた。しかし、シミュレーションは、防災計画の裏付けのために行うのではなく、事故を予測し、必要な防災計画を立てるために行うものである。我が国は福島第一原発事故を経験しており、せめて同事故の規模と同程度の放射性物質が放出されたことを前提としたシミュレーションを行うべきと考えるが、所見を伺う。
(答) シミュレーションの条件に関して、県で有識者に確認したところ、「過度な放射線のリスクを考えた避難というのは、実効性のある防災計画であると言えない」とする、原子力規制委員会の山中委員長と同様の認識であった。
このため、福島第一原発事故並みの放射性物質の放出を想定したシミュレーションを行うことは考えていない。
なお、今回県が実施しているシミュレーションは、原子力規制委員会の検討チームが行った、新規制基準を踏まえて現実に想定される事態進展によるシミュレーションの条件を参考に、柏崎刈羽原子力発電所の施設の出力や気象などに合わせた条件で実施するものであり、避難計画に対する理解向上を図ることを目的としている。その結果については、県民に分かりやすくお知らせしていく。
このため、福島第一原発事故並みの放射性物質の放出を想定したシミュレーションを行うことは考えていない。
なお、今回県が実施しているシミュレーションは、原子力規制委員会の検討チームが行った、新規制基準を踏まえて現実に想定される事態進展によるシミュレーションの条件を参考に、柏崎刈羽原子力発電所の施設の出力や気象などに合わせた条件で実施するものであり、避難計画に対する理解向上を図ることを目的としている。その結果については、県民に分かりやすくお知らせしていく。