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令和4年6月定例会(陳情第27号)
第27号 令和4年6月8日受理 厚生環境委員会 付託
マスク着用・非着用による差別や誹謗中傷を無くす取り組みに関する陳情
陳情者
(要旨)コロナ禍も2年が過ぎ、これまでの感染対策の見直しが必要な時期となっていると考える。日本よりも感染率、死亡率ともに高かった国々でも、様々な感染対策が変更又は解除されている。
マスクの着用については、政府も見解を発表し、熱中症が懸念される夏に向けて方針の変更を示しているが、ここまで定着したマスク着用の義務感を一朝一夕で覆すことは容易ではない。
このような中、重症化率が低い子どもたちが日常を過ごす学校現場では、教育の機会を子どもたちから奪わない、すなわち濃厚接触者を出さないためにマスク推奨がことさらに強いられている。マスク着用が当たり前になった子どもの中には、熱中症の対策のために突然マスクを外しなさいといわれて、大きな疑問を持ったお子さんもいるようである。
一方で、疾病や障がいなどのためにマスクを着用していないにも関わらず、偏見を持たれたり、屋外などで息苦しいためにマスクを外しているにも関わらず、周囲から心無い言葉をかけられたりして登校自体を拒むようになった子どももいると聞いている。
子どもだけではなく大人の間にも周囲の目を気にして苦しくともマスクを着用している方がいる。
新潟県が大人も子どももそれぞれ個人が尊重され、大切にされる県となるためにも、日常生活におけるマスク着用は義務ではないことを改めて周知し、マスク着用・非着用による差別や誹謗中傷などが起こらないよう万全の取組みを行っていただきたい。
ついては、貴議会において、マスク着用・非着用による差別や誹謗中傷などがあってはならないことをホームページや県報で周知するとともに、分かりやすいポスターやチラシなどを作成して県民に啓発し、差別や誹謗中傷を無くすために万全の取り組みを行うよう配慮されたい。