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皆さん、こんにちは。
4週連続でお送りしている【シリーズ警察】も航空整備士編の本日が最終回となりました。過去3回、警察組織で働く職員のそれぞれの物語をご紹介しましたが、航空整備士編ではどんな物語があるのでしょうか?
それでは、こちらの“書き出し”文からどうぞ。
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今年の3月である。山スキー中にケガをして動けないと救助要請が入った。日没まで時間がなく、大急ぎで出動準備をして離陸した。遭難現場では強風が吹き、機体性能限界によりなかなか要救助者に近づけず、日没が迫り焦る気持ちだけが大きくなっていった。進入方法を変え何とか要救助者に近づくが、救助ワイヤーを下ろすことができない。吊り上げるには樹木が邪魔をして、途中でワイヤーが枝に引っ掛かりクルー全員を危険に晒す危険性もあり「断念するか。」と一瞬諦めが頭をよぎった。
しかし、ここで諦めてしまったら明日は悪天候でヘリは飛べない、助かる可能性は低くなるだろう。この人にも家族がいる、何としても助けなければならない。そう決心し、クルーと連携して何とか吊り上げることができた。
そんな経験も日々の業務に追われ忘れてかけていた頃、一通の手紙が届き、
「雪山で助けていただいた者です。リハビリ中ではありますが、元気に過ごしています。ありがとうございました。」と綴られていた。あの時の記憶が蘇り、今でも思い出す緊張感と家族の元に帰すことができた達成感を噛みしめる瞬間であった。
機体の点検整備
飛行時間に応じて点検を行います。作業によっては1日又は2か月といった工期で行います。
整備作業で使用するマニュアルはメーカー問わず、基本的には英語です。
ホイストオペレーター
機体に同乗してホイスト装置(救助ワイヤー)の操作を行い、救助活動をします。
操縦士、整備士、救助員の連携が重要で信頼関係が大切です。
ヘリテレオペレーター
機体に搭載された高性能のカメラを操作し、犯人追尾や災害現場の撮影を行います。最近では、熊本地震や西日本豪雨災害に伴い派遣されています。
職業柄、細かいところまで調べないと気がすまない。こだわりが強い人が多いです。車は車検まで自分で行う強者もいます。
人命に関わるからこそ、常に冷静になることを心掛けている。救助の可否、機体故障による運航可否、様々な場面で判断が求められますので、未来思い返しても間違っていなかったと言えるようにしています。
自分、相手、機体に正直でいること。安全な運航には、高いチームワークが求められます。疑問が出たらそのままにせず、上司であっても躊躇せず聞き、お互い納得した上で仕事を進めるようにしています。
整備工具
工具には定置を設けてあります。写真のように、定置に無いと一目でわかるようにしています。これにより工具の置き忘れを防止しています。
世界中から集めたワッペン
私のデスクには世界中から集めたワッペンがあります。イタリアからアメリカまでお土産や自分で買ってきたものまで様々。
シリーズ警察、最終回の航空整備士編はいかがでしたか?
今回、ブログを書いてもらうにあたり、編集担当Tも筆者の職場にお伺いし見学をさせていただきました。「航空整備士」というと、名前のとおり整備の仕事ばかりをイメージしていましたが、想像以上に仕事が幅広く、ヘリの安全な飛行のための点検整備はもちろん、実際にヘリに乗り、救助活動など直接人の命に関わる仕事していることに大変驚きました。このブログを読んで同じように思った方多いのではないでしょうか?
緊張感のある職場でしたが、スケールが大きく、人の命を守る重要な仕事に誇りをもっている姿がとてもかっこよく印象的でした!
航空整備士は8月18日(木曜日)まで募集中です!
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警察航空隊についてもっと知りたいという方はこちらの動画をぜひご覧ください!
👉動画はこちらから<外部リンク>
※動画担当部署は地域部地域課から警備部警備第二課に移管されました。
4週連続で【シリーズ警察】をお送りしてきました。それぞれの職種で素敵な物語がありましたね。警察組織の中では、警察官だけではなく様々な職種の職員が一緒になって、県民の安全安心を守っているということが読んでいる皆さんに伝わっていたらうれしいです。